
PLAY! MUSEUM が国⽴科学博物館とコラボ!「どうぶつ展」が開催中
この春オープン5周年を迎えた、東京・立川の「PLAY! MUSEUM」では、国⽴科学博物館とのコラボレーションとなる展覧会「どうぶつ展 わたしたちはだれ? どこへむかうの?」が開催中。
動物や生命に焦点を当てた展覧会は、国⽴科学博物館が所蔵する世界屈指の動物標本コレクションや標本資料を活⽤している。リアルな標本に加えて「PLAY! MUSEUM」ならではの想像力をかきたたせる展示方法は、大人と子どが同じ目線で楽しめると注目を集めている。
国⽴科学博物館が収蔵する剥製群も圧巻。(撮影:三部正博)
会場で最初に目を奪われるのは、国⽴科学博物館のダイナミックさと緻密さをもった巡回展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」の展示だ。「観察の眼、発⾒の芽」をテーマに、動物の剥製はじめ、さまざまな標本資料が約180点展示されている。展⽰台には、それぞれ引き出しがついていて「観察のヒント」が現れる。まずは自分の目で、次は観察のヒントをたどることで、子どもたちを“観察と発見”へと導いてくれる仕組みも興味深い。
木製の展示台。巡回展キットでは、「ちがいの整列」「はえている道具」「かもしれない模様」など、11 のテーマを通じ、哺乳類の多様性やヒトとの異同を知ることができる(撮影:三部正博)
これらの日本が誇る⾃然科学の展示をアートへとつなげていくのは、「PLAY! MUSEUM」ならではの想像力あふれる展示方法。「WHO ARE WE」のコンセプトをヒントに、「笑顔の森」「模様の惑星」「しっぽはすごい」といった5つのテーマで、体験型のインスタレーションを展開する。
「しっぽはすごい」の展示では、松⼭真也(siro Inc.)の作品が。最新のテクノロジーを使⽤し、⼈が座ると動物のしっぽが描かれた感熱紙が出てくる仕組み。(撮影:三部正博)
また、9⼈の現代アーティストたちが制作した作品群が⼀堂に介する空間「ユートピア」では、独⾃の企画展⽰を加えながら、私たちは誰なのか、そしてどこに向かうのかを問いかける。写真家の横浪修や、彫刻家の⼟屋仁応など、MilK JAPONの本誌でもお馴染みのアーティストたちとのコラボレーションも見どころだ。
「笑顔の森」のセクションでは、写真家の横浪修と松原卓⼆の作品が並ぶ。(撮影:三部正博)
空想のどうぶつたちが集う「ユートピア」のコーナー。彫刻家の⼟屋仁応の作品。(撮影:三部正博)
彫刻家、はしもとみおによる「わさお」(右)は大人にも子ども達にも大人気。(撮影:三部正博)
会場では、美術館では初めて採用される、オーディオテクニカとともに開発された、⾳声ガイドのサービス 「ながら聴き」を体験できる。約60分の間、ときどき動物たちの鳴き声、解説、詩が聞こえてくるという仕組みで、室内を思うままに歩き、鑑賞や体験をするなかで、偶然の出会いや発⾒を楽しむことができる。
ミュージアムの鑑賞体験をより豊かにする、⾳声ガイドのサービス 「ながら聴き」。オリジナルのストラップが可愛い。(撮影:三部正博)
「どうぶつ」の面白さから、生命の不思議、そして豊かさ。リアルな標本や芸術作品に触れながら、同じ生き物である自分たちへと興味関心が膨らんでいきそうな本展。子ども達と一緒に、ぜひ鑑賞したい。
Tシャツや小物など、ミュージアムショップにはオリジナルの遊び⼼あふれる「動物グッズ」が多数並ぶ。(撮影:清⽔奈緒)
【展覧会概要】
「どうぶつ展 わたしたちはだれ? どこへむかうの?〜WHO ARE WE? WHERE ARE WE GOING?」
会期:2025年4⽉16⽇(⽔)〜7⽉6⽇(⽇)
会場:PLAY! MUSEUM(東京都⽴川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟2F)
開館時間:10:00〜17:00(⼟⽇祝は18:00まで/⼊場は閉館の30分前まで)
⼊場料:⼀般¥1,800、⼤学⽣¥1,200、⾼校⽣¥1,000、中・⼩学⽣¥600(未就学児無料、立川市民割引あり)
休館⽇:なし
Tel.042-518-9625
【展覧会概要】
「どうぶつ展 わたしたちはだれ? どこへむかうの?〜WHO ARE WE? WHERE ARE WE GOING?」
会期:2025年4⽉16⽇(⽔)〜7⽉6⽇(⽇)
会場:PLAY! MUSEUM(東京都⽴川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟2F)
開館時間:10:00〜17:00(⼟⽇祝は18:00まで/⼊場は閉館の30分前まで)
⼊場料:⼀般¥1,800、⼤学⽣¥1,200、⾼校⽣¥1,000、中・⼩学⽣¥600(未就学児無料、立川市民割引あり)
休館⽇:なし
Tel.042-518-9625
Text: Miki Suka