テオ・ヤンセン展、静岡県立美術館にて開催中

4月8日(月)に発売した『MilK MAGAZINE JAPON』の最新号では、オランダ人アーティストのテオ・ヤンセンを独占インタビュー。物理学を追求し続けアートへと転じた異色の経歴を持つ作家が、長年にわたって向き合ってきた生き物のような作品「ストランドビースト」の魅力を紹介しながら、ヤンセン自身の幼少時代を語ってもらった。1990年に制作を開始し、 60種類を超える動く作品を生み出してきたテオ・ヤンセンの実際の作品を見ることができる展覧会が、4月13日より静岡県立美術館で開催中だ。

見上げるほどの巨大な造形作品でありつつ、風力を動力源にして歩行する、精巧な仕組みを備えたストランドビースト。展覧会では、『MilK MAGAZINE JAPON』でも紹介した、あらゆる作品の実物が展示されるほか、ヤンセンの活動映像やスケッチ画も多数展示される。

会期中は毎日、巨大なストランドビーストを動かす実演も行われ、その迫力ある姿に触れられるチャンスも。6月には小学生や中学生を対象とした、応募制のワークショップも開催予定だ。
さらに、美術館のミュージアムショップで販売される、手のひらにのる大きさで再現された4種類の「ミニビースト」にもぜひ注目を。プラスチック製のパーツを組み立てた完成品は、実際に風の力を受けて特徴的な歩行を見せ、ヤンセンが生み出した物理の力を感じさせてくれる。子どもだけでなく多くの研究者や、宇宙開発の分野でも注目されるテオ・ヤンセンの作品を、ぜひ目の当たりにしたい。

テオ・ヤンセン Theo Jansen
1948年オランダ、スフェベニンゲン生まれ。デルフト工科大学で物理学を先行し、その後画家に転身。1990年より風の力で動く「ストランドビースト」の制作を開始。アートと科学が融合したその作品から「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称され、その作品は今も世界中の美術館を巡回する。2009年国連環境計画エコーフェスティバル・エコーアワード受賞、2013年フランスの最高勲章・レジオンドヌール勲章受章、2016年アメリカ現代アート賞受賞など、長年に渡り世界から注目を集めている。www.theojansen.net

【展覧会概要】
テオ・ヤンセン展
会期:2024年4月13日(土)〜7月7日(日)
会場:静岡県立美術館(静岡県静岡市駿河区谷田-53-2)
開館時間:10:00~17:30 ※入場は17:00まで
休館日:月曜 ※4月29日(月・祝)は開館。5月6日(月・祝)は開館、翌7日(火)休館。
夜間開館日:5月4日(土)、5月5日(日)、6月29日(土)、7月6日(土)10:00~19:00(入場は18:30まで)
観覧料:一般¥1,500/大学・高校生・70歳以上¥800/中学生以下無料
問い合せ先:054-263-5755
※チケット情報、休館日等は、美術館ウェブサイトを参照

【ワークショップ】
日時:6月8日(土)、9日(日)/中学生以上を対象としたワークショップ
日時:6月30日(日)/小学生以上を対象としたワークショップ
※詳細や応募方法は静岡県立美術館のHP、SNSで発表予定