絵本作家・堀内誠一の軌跡を辿る展覧会が開催中!変幻自在な絵の世界へ

伝説のアートディレクター堀内誠一の絵本作家としての顔にフォーカスし、画業全般を回顧する「堀内誠一 絵の世界」展が2022年3月19日より〈ベルナール・ビュフェ美術館〉(静岡)にて開催されている。

時代をリードするアートディレクターとして『anan』や『POPEYE』など人気雑誌のロゴや、本の装丁、ポスターのデザインなど幅広いジャンルで活躍した堀内誠一。一方で「絵本作家の道こそ運命が決めた本命」と本人が語ったように、 とりわけ大切にしていたのが絵本作家としての活動だ。1958年に初の絵本『くろうまブランキー』を出版以後、『ぐるんぱのようちえん』、『たろうのおでかけ』、『こすずめのぼうけん』(以上すべて福音館書店)など数多くの人気絵本を世に送り出した。本展ではその54年の生涯で遺した作品を通して、彼の創作の原点ともいえる「描くこと」を紐解く。

『くろうまブランキ―』1958 年 福音館書店 ©Seiichi Horiuchi

見どころのひとつが、初公開となる10代の時に描いた油絵作品など絵本画家デビュー前の作品。図案家だった父の影響で、小さいの頃から絵を描くことが好きだったとのこと。子ども時代に描いたスケッチ、画塾に通いながら日々描いたデッサン、模索を重ねながら取り組んだ油絵などを展示し、デビュー前から、堀内誠一が描くこと、表現することにいかに真剣に向き合っていたかを知ることができる。

《青いサーカス一家》1950 年 油彩・キャンヴァス ©Seiichi Horiuchi

また生涯で手掛けた絵本の原画も見逃せない。「堀内絵本」の特徴の一つは、 物語に合わせて変幻自在に変化する画風。時に愛らしく、時に恐ろしく。絵のテイストや筆のタッチ、色使いを作品ごとに使い分け、同一人物が描いたとは思えない絵の振り幅に驚くことだろう。ほかにも堀内が手掛けた挿絵や風景画、愛用品なども展示されている。

『パンのかけらとちいさなあくま』1979 年 福音館書店 ©Seiichi Horiuchi

本展が開催されているベルナール・ビュフェ美術館は、フランスの画家ベルナール・ビュフェの作品を収蔵・展示するため、1973年にオープンした美術館。北に富士山、南に駿河湾と、大自然を感じられる静岡県長泉町の文化複合施設「クレマチスの丘」内にある。ここには、ヴァンジ彫刻庭園美術館や井上靖文学館などアートを楽しめるスポットがたくさん。ヴァンジ彫刻庭園美術館内のクレマチスガーデンでは、思い切り走り回って草花と触れ合うことができ、子どもは楽しく自然と触れ合うことができる。また、レストラン・カフェでは、地元の食材を使った料理も楽しめる。
また各施設が子供にやさしい作りとなっており、ベルナール・ビュフェ美術館内には「ビュフェこども美術館」という体験型美術館が併設。現在は感染症対策のため予約制での利用となっているが、どの年代の子どもでもアートを楽しむことができる!と、リピーターが多いそう。
是非、この自然と文化が交差するベルナール・ビュフェ美術館で「堀内絵本」の世界を楽しんでほしい。

【プレゼント】
本展の招待券を5組10名様にプレゼントします。MilK MAGAZINE JAPONのインスタグラムツイッターをフォローいただいたうえで、hello@milkjapon.com宛に、メールのタイトルを「堀内誠一 絵の世界」とし、「お名前」「送り先住所」を明記の上、ご応募ください。
締め切りは5月2日(月)です。
※プレゼントの当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
※応募・抽選・発送に伴う個人情報の管理・運用については当社のプライバシーポリシーに基づき実施されます。

TOP Image:「堀内誠一 絵の世界」展覧会ビジュアル

【展示会概要】
「堀内誠一 絵の世界」
会期:2022年3月19日(土)~2022年7月25日(月)

〈ベルナール・ビュフェ美術館〉
住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
tel:(055)986-1300
開館時間:10:00-17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:毎週水・木曜日(3月24日・31日、5月4日・5日をのぞく)
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