浅間山麓を歩きながらフォトアートと出会う夏。「浅間フォトフェスティバル」が開催中

浅間山麓の緑の中を歩き、風景の中に現れる一枚の写真に足を止める。美術館とはひと味違うアートとの出会いを楽しめる「浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA」が、長野県・御代田町で現在開催中だ。

2018年に始まり、今年で7回目を迎える「浅間国際フォトフェスティバル」。浅間山麓の豊かな自然と写真表現を結びつける国際的なアートフォトフェスティバルとして、毎回、国内外の写真家による作品をユニークな方法で紹介してきた。今年のテーマは「After the Image|イメージのその後」。写真はシャッターを切った瞬間に完成するのではなく、誰かに見られ、共有され、記憶されることで、その意味を変え続けていくもの。そんな写真が生まれた「後」の時間に目を向け、イメージと私たちの関係をあらためて問いかける。

遠藤文香 Kamuy Mosir, 2021-

会場には、ウォーカー・エヴァンス、ルス・ヴァン・ビーク、ヨーガン・アクセルバル、タイヨ・オノラト&ニコ・クレブスをはじめ、国内外23組による300点を超える作品が集結。メイン会場となる複合施設「MMoP(モップ)」だけでなく、御代田町役場やまなびの館エコールみよた、西軽井沢第二公民館、Gokalabなど、町のあちこちへと展示が広がる。

ヨーガン・アクセルバル Most likely the flames will destroy themselves, 2024 /Looking Up, 2022

Aphic After Walker Evans 2, 2024

デニウソン・バニワ Colonial Fictions, 2021

会期中には、アーティストによるトークやワークショップ、対話型鑑賞、ガイドツアーなど、親子で参加できる関連イベントも開催。さらに、アート写真メディア『IMA』編集部によるポップアップ書店も登場する。8/17からは、御代田町在住の0歳から高校3年生までの子どもたちに、お気に入りの写真集を1冊プレゼントする「はじめての写真集」というユニークな試みも行われる予定だ。

ルス・ヴァン・ビークの作品展示風景より

ルス・ヴァン・ビーク|Ruth van Beek Lazybones nr. 21

古い本や雑誌、印刷物からイメージを収集し、それらを切り、組み替え、再構築することで、写真の新たな可能性を探り続けるオランダの作家、ルス・ヴァン・ビークにも注目を。『MilK MAGAZINE JAPON』10月発売号のART企画では、彼女の作品世界とその魅力を深掘りする予定なので、こちらもお見逃しなく!

石橋英之 Trails, 2020

このフェスティバルの醍醐味は、写真を「鑑賞する」だけにとどまらないこと。作品は屋内だけでなく、自然や建築、日常の風景と交わるように展示され、町を歩くことそのものがアート体験へと変わっていく。静かに作品の前に立つことだけがアート鑑賞ではないことを知ることも、子ども達にとって自分なりの感覚で写真やアートと出会うきっかけをくれそうだ。

浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA「After the Image|イメージのその後」
会期:2026年8月1日(土)〜9月27日(日) 火曜定休(9月22日は営業)
時間:10:00〜17:00(最終入場16:30)
会場:MMoPほか、長野県御代田町内各所
鑑賞チケット:¥1,500(会期中無制限有効)、小学生以下無料

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Text: Miki Suka