絵本作家・きくちちきの大規模個展が、PLAY! MUSEUMで開催中!
色彩豊かないきものたちが、画面いっぱいにのびのびと躍動する。自然や生命の輝きをダイナミックに描く絵本作家・きくちちきの展覧会「絵本作家 きくちちき展 いきもの Rhapsody」が、東京・立川のPLAY! MUSEUMで現在開催中。約150点の絵本原画に加え、高さ3メートルもの巨大な描き下ろし作品が登場。子どもも大人も、特大の絵本の世界に飛び込むような芸術体験が楽しめる。

『いきもの Rhapsody Rhapsody』原画一部場面抜粋 2026年©Chiki Kikuchi 撮影:鈴木陽介
本展最大の見どころは、展覧会のために描き下ろされた新作『いきもの Rhapsody』。高さ3メートル、幅1.8メートルの巨大な原画30点が、約60メートルに及ぶ展示室の壁面を埋め尽くす。地球に生きるさまざまないきものたちの喜びや悲しみ、希望を描いた壮大な作品群は、見るものの心を揺さぶる迫力に満ちている。会場には、きくちが手がけた動物の木彫や陶芸作品も並ぶ。

会場には、人気作『しろとくろ』『くろ』(いずれも講談社)をはじめ、これまでに制作された約80冊の絵本から厳選した原画約150点も展示されている。燃えるような紅葉の赤、桜のやさしい桃色、雪景色の白色に包まれる「季節の部屋」も登場し、きくちが描く四季折々の自然の美しさを体感できるのも面白い。

『しろとくろ』2019年(講談社)©Chiki Kikuchi
大きな和紙に水彩や墨を使い、ほとんど下書きをせずに描く、きくちちき。ひとつの見開きのために100枚以上の絵を描くこともあるという。そんな自由で力強い筆づかいを、原画ならではのスケールで間近に感じられるのも、本展ならではの魅力だ。

『いきもの Rhapsody』原画一部場面抜粋 2026年 ©Chiki Kikuchi 撮影:鈴木陽介
展覧会に合わせて、新作絵本『いきもの Rhapsody』や作品集も刊行。オリジナルグッズの販売や、PLAY! CAFEでの特別メニューも楽しめる。絵本を読むだけでは出会えない、色彩と生命のエネルギーに満ちた迫力ある原画の世界。ぜひ親子で訪れてみたい。

『おひさまわらった』2021年(JULA出版局/フレーベル館)©Chiki Kikuchi

『Chiki Kikuchi: Picture Books』2026年(ブルーシープ)©Chiki Kikuchi

『いきもの Rhapsody Rhapsody』2026年(ブルーシープ)©Chiki Kikuchi

【Profile】
きくちちき
1975年、北海道生まれ。絵本作家を志したきっかけは、骨董市で出会った100年前のフランスの絵本だった。その美しい装丁と完成度の高さに魅了され、自ら手製本の絵本を制作するように。2012年に出版したデビュー作『しろねこくろねこ』が、翌年のブラチスラバ世界絵本原画展で「金のりんご賞」を受賞。その後も、独創的な色彩と生命力あふれる表現で、国内外から高い評価を受けている。
【展覧会概要】
「絵本作家 きくちちき展 いきもの Rhapsody」
会期:2026年10月7日(水)〜12月13日(日)
会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F)
開館時間:平日10:00〜17:00、土日祝10:00〜18:00(最終入場は閉館30分前)
休館日:なし
入館料:一般¥1,800、大学生¥1,200、高校生¥1,000、中学生・小学生¥600、未就学児無料
公式サイト:https://play2020.jp/article/kikuchichiki/
Text: Miki Suka