おこさま人生相談室 第36回-小林エリカ
おとなのお悩み
ちょっとでも誰かに指摘されたらそれが全てのように思えて自分のことを嫌いになってしまうことがあります。
今回、人生相談にお答えいただくおこさまは、日和さん、12歳です。身長は173センチ。渋谷区一の背の高さです。プラモデル造りは小学校1年生の頃からはじめ、現在持っているのはジム、ガンダム、ザクなど23体ほど。一番のお気に入りはガン・キャノン。Nintendo Switchのゲーム『フォートナイト』も好き。
おこさま紹介
お名前: 日和(ひより)さん
年齢: 12歳
生まれた場所: 東京
住んでいる場所: 東京の渋谷区の代々木という場所です
好きな食べ物: お父さんのピザ チャーハンとかも好きです
嫌いな食べ物: パクチー
これまでの人生で楽しかったこと: ともだちとボーリングとゲームセンターみたいなところへいって遊んだこと ともだちがクレーンゲームをしたいっていって、クレーンゲームのコツとかを教えてもらって、みんなで遊んで楽しかった
これまでの人生で哀しかったこと: 親に話したり他に気分転換したりするのでそんなに哀しいことはない
得意なこと: 水泳です クロール
苦手なこと: 器械運動 マット運動とか鉄棒とかが苦手であんまり体育の中でも好きじゃない
好きなこと: 休日にガンプラをつくったりゲームしたりすること
未来の夢: イタリアンのシェフになること お父さんのお店をついだりしたい
おこさまをよく知る人からのご紹介のことば:
小さい頃から、よく僕の料理のお手伝いをよくしてくれていましたが、最近も益々よく手伝ってくれます。お店のお手伝いもです。子どもの育つ環境を無駄にはしたくないので、常に僕たちも真剣に取り組んでいます。息子も、その僕たちの考えを良く理解してくれていて、お手伝いの時は、真剣(仕事)モードに切り換えて取り組んでいます。*好きなものは(ガンプラとスターウォーズ)
(お父さんより)
(日和さん、以下H)
さて、今回のおとなのお悩みは?
Q ちょっとでも誰かに指摘されたらそれが全てのように思えて自分のことを嫌いになってしまうことがあります。
そんな時は、仕事もうまくいきません。
どうしたら自分を好きになれますか?
(犬山紙子さん 37歳 東京在住)
H 自分が得意なこととか、自分の特徴などを活かして仕事をしたら、自分を好きになれると思います。
──なるほど。そうすると自分を好きになれるのですね。けれどもしかすると、そんな自分が得意な仕事でさえ、ちょっとでも誰かに何かを指摘されると、うまくいかなくなってしまうことがあるのかもしれません。
H そのことに対して練習をしたりとか、解決する策を考えたらいいと思う。
──何を練習すればよいのでしょうか?
H 自分の得意なことがうまくいかなかったら、それをうまくできるような練習とか。他に得意なことを挑戦してみるとかそういうことしてみるといい。
──ちなみに日和さんは、自分のことを嫌いになってしまうことがありますか?
H ちょっとしたことで躓いちゃったり、練習しても失敗しちゃったりとか。そういうのは自分が嫌いになっちゃったりする。
──そんな時には、どうやって自分を好きになれるのでしょう?
H 仲いい人に相談するとか、何にも他の人にいわれないような、自分の好きなことをするとか。なんか励ますような音楽を聞いたり、本を読んでみたりしたらいいと思います。
──好きなことをする。
H なんか好きな映画を観て、そのことを忘れたりとか。好きな本とか、新しい本買って、そのこと忘れたりとか。そういうこと、たまにしたりします。
──なるほど。好きなことをすれば、自分のことを嫌いになってしまうような出来事を忘れられる、ということですね。たとえば、どんな映画でしょうか?
H スターウォーズなど、いろんなアクション映画を観ます。
──では、犬山紙子さんが自分を好きになるために、何をお伝えしてあげればよいでしょうか?
H ポジティブに考えて、生活をしたらいいと思う。わたしはダメだとか考えてても、なんにもならないので、そんなこと忘れて、もういっかいやりなおせばいいっていうのを、考えていけばいいと思います。
──そもそも、どうしたら物事をポジティブ考えられるようになるのでしょうか?
H 近くの人に励ましてもらって、じゃあこれからがんばろうってことでポジティブになれると思います。
──日和さんは、どんなことを言ってもらって励まされましたか?
H 気にしなくていいとか。ですね。
(日和さんによる処方箋画)
他のことで気分転換する絵 階段を昇るのはポジティブになってゆく様子
犬山紙子さん、いかがでしたか?
わたしはダメだとか考えてても、なんにもならないので、そんなこと忘れて、もういっかいやりなおせばいいっていうのを、考えていけばいいそうです。
自分のことを嫌いになってしまったときには、とにかく自分の好きなことをするのもおすすめ。
というわけで、今回の、おこさまからの箴言。
好きな本とか、新しい本買って、そのこと忘れたりとか
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小林エリカ
作家・マンガ家。新刊はシャーロック・ホームズ翻訳家の父の生と死を描いた『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、はじめての絵本『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)。
著書には小説『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(集英社、第7回鉄犬ヘテロトビア文学賞受賞)や『マダム・キュリーと朝食を』(集英社、第27回三島賞候補、第151回芥川賞候補)、コミック『光の子ども』1~3巻(リトルモア)などがある。