現代アートを体感できる「ハイパーミュージアム飯能」がオープン

フィンランド語で「森」を意味する「メッツァビレッジ」は、豊かな自然に包まれ北欧のライフスタイルを体験できる施設。ヘルシンキのオールドマーケットホールをモチーフにした異国情緒あふれる買い物エリアや、北欧メニューを味わえるレストラン・カフェの他、BBQやピクニックなども楽しめる場所だ。

そんな施設内に、この春、自然とデジタル、そしてキャラクターアートを組み合わせた現代美術館「HYPER MUSEUM HANNO(ハイパーミュージアム飯能)」がオープンした。

オープニング特別企画展として、現在『ヤノベケンジ「宇宙猫の秘密の島」』が開催中。ミュージアム内では、アートプロデューサー後藤繁雄の企画・キュレーションのもと、世界的アーティストであり岡本太郎のスピリットを受け継ぐヤノベケンジによる、インパクトある立体作品や原画、特別映像など約80点の作品が展示される。昨年話題となった、GINZA SIXでの大規模展示「BIG CAT BANG」(地球に生命をもたらした宇宙猫の物語)の続編として、ミュージアムと隣接する湖には、眠り猫の形をした巨大な浮島の作品も出現。

他には、象の背中に子ども用の映画館を乗せた作品「青い森の映画館」も。堅牢な鉄で作られたシェルター型の映画館では、ヤノベが生み出したキャラクター「トらやん」とヤノベの実父が核攻撃から生き延びるための術を孫たちへ伝える教育番組が上映される仕組みだ。

さらに、ミュージアムで配られるフライヤーでスタンプラリーを楽しめたり、鉛筆を使って宇宙猫の顔を完成させるワークショップが体験できたりと、子どもたちと一緒にアートを満喫できる。この春、ぜひ家族で訪れたい。


——今も世界の現実は、戦争や災害など悲惨です。でも、その中で希望を見せることがアートの役割です。絶望の中から希望を振り絞る。それが、僕の作品を作る理由です——ヤノベケンジ

【美術館概要】
ハイパーミュージアム飯能
埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ内
tel: 0570-03-1066

【展覧会概要】
ヤノベケンジ「宇宙猫の秘密の島」
会場:ハイパーミュージアム飯能
開催期間:2025年3月1日(土)~8月31日(日)
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:前売=大人¥1,000、子ども(4歳~高校生)¥500 当日=大人¥1,200、子ども(4歳~高校生)¥700

Text: Miki Suka