ガラスに宿る光と感情。写真家・松原博子による「LIQUID / LUSTER」展が南青山で開催
冬の静けさと、夏のきらめき。ふたつの季節を旅するように、ガラスの新たな表情に出会う写真展「LIQUID / LUSTER」が、11月6日(金)から8日(日)まで、東京・南青山のA4ギャラリーで開催される。ファッションフォトグラフィーを中心に活躍する写真家・松原博子が、スウェーデンを拠点に活動するガラス作家・山野アンダーソン陽子の作品を写し取った、光と質感の美しい世界が広がる。

「ガラスは液体。閉じている世界のなかで、冷たい空気とガラスは似ている」。山野のそんな言葉に導かれるように、松原が向かったのは冬のスウェーデン。山野が自宅からアトリエへと通う日常の風景や、そこで生み出されるガラスの作品を撮影した。冷たい空気のなかで、氷とガラスが重なり合い、まるで生き物のような表情を見せる。そんな冬の情景を収めた写真集『Liquid』に続き、夏に再びスウェーデンを訪れて制作したのがZINE『Luster』だ。

透明でありながら、光を受けてさまざまな表情を見せるガラス。熱によって溶け、伸び、やがてひとつのかたちになる。その流れるような曲線は、人間のからだや自然の風景にも重なっていく。松原が見つめたのは、ガラスという素材の美しさだけではなく、そこに宿る感情や、目には見えない時間の流れだ。

本展では、ふたつの作品集から選ばれた写真を、アナログプリントで展示。冬の澄んだ空気と、夏のまばゆい光。異なる季節のなかで捉えられたガラスの表情が、ひとつの空間に並ぶ。透明なガラスを通じ世界の豊かさに触れられそうだ。
【展覧会概要】
Hiroko Matsubara EXHIBITION「LIQUID / LUSTER」
Glass by Yoko Andersson Yamano
会期:2026年11月6日(金)〜8日(日)
時間:11月6日(金)11:00〜20:00、7日(土)8日(日)11:00〜19:00
会場:A4ギャラリー(東京都港区南青山4-9-29 サタール青山 B1F)
Text: Miki Suka