あの “ ハイジ ” が実写映画化! 心優しいハイジに世界中が癒される『ハイジ アルプスの物語』

学習塾のCMに起用され、日本でも名作アニメとして人気を集める『アルプスの少女ハイジ』。原作は、スイスの作家ヨハンナ・シュピリによる1880年に出版された児童文学『アルプスの少女ハイジ』で、これまで60以上の言語に訳され、5000万部以上が発行されている。

 

日本で、そして世界からも愛される不朽の名作が実写映画化。500人の候補から選ばれ、今作がデビュー作となる少女アヌーク・シュテフェンが、キュートで元気いっぱいの21世紀版ハイジを演じ、アニメや原作にも負けない素晴らしいハイジ映画に仕上がっている。

 

誰もが知っているだろうが、舞台はスイスのアルプス。両親に先立たれ、親戚のデーテおばさんに面倒を見てもらっていたハイジだが、おばさんの都合で、アルプスの山小屋に1人で住むおじいさん(アルムおんじ)の元に連れて行かれる。

無口で人付き合いが苦手、街の人からも“人殺し”と噂されるおんじ。ハイジも最初は警戒するが、純粋で素直なハイジの姿におんじも少しずつ穏やかになり、ふたりは心を通い合わせる。ヤギ飼いのペーターとも友だちになり、ハイジは山小屋での暮らしを心から楽しんでいた。

 

山小屋でひと冬を越した頃、おばさんが再びやってくる。「フランクフルトの大きなお屋敷に住める」とハイジを無理矢理連れていってしまった。大きく立派な屋敷には、車いすに乗ったお嬢様クララがいた。クララの話し相手として、ハイジは連れて来られたのだ。

 

山小屋から一転、屋敷ではルールや決まりごとが多く、ハイジが堅苦しいと思うことばかり。教育係のロッテンマイヤーは厳しく、ハイジにも強い言葉で叱りつける。息苦しい暮らしだったが、クララとの友情は深まり、執事セバスチャンやクララのおばあさんの優しさに救われていた。

 

そんな中、屋敷で幽霊騒動が起こる。夜中に扉が勝手に開き、幽霊が歩き回ると噂になったが、それはハイジの仕業だった。アルプスに帰りたい思いからホームシックになり、夢遊病になってしまったのだ。ハイジの本音を知ったクララのおばあさんは、ハイジをアルプスに戻すことを決意する。

悲しみに暮れるクララに別れの挨拶ができないまま、ハイジは再びアルプスに。おんじと感動の再会を果たし、ハイジはアルプスで再び生き生きと暮らし始める。ある日、ハイジに会いにクララが訪れる。ペーターのいたずらによって、クララにある奇跡が起こるのだが……。

 

数奇な運命を物ともせず、明るく前向きに生きるハイジの姿に、誰もが勇気づけられるはず。ハイジの天真爛漫な姿と素直な心は、たくさんの人に小さな変化をもたらす。無口で頑なだったおんじの心を溶かし、クララには生きる希望や強さを与える。ハイジ自身も、環境の変化に戸惑いながらも、おんじから多くを学び、クララと出合ったことで字を知り、将来は作家を目指すようになる。

 

子どもにはもちろん、大人にも響くメッセージがたくさんある。人を思いやることの大切さ、夢や希望をもつことの強さ。おんじからの「噂を信じるか、自分で判断するかを決めるのは自分だ」、クララのおばあさんの「楽しいと思うことは、誰が何と言おうとやらなきゃだめ」など、あたたかく力強い言葉も心に残る。

 

映画館でぜひチェックしてほしいのは、 “ ハイジと言えば ” の名シーンの数々。ふかふかの干し草のベッドはもちろん、とろ〜りとけたチーズを乗せたパン。搾り立てのヤギのミルクをごくごく飲んだり、大きなチーズにかじりついたり。アルプスの大自然をかけめぐり、雪の中をそりで駆け抜けるハイジの姿は、なんとも軽快で心地よく、アルプスに瞬間移動したかのような錯覚に陥る。

 

子どもにぜひ観せたいし、親が観ても心が満たされる映画『ハイジ アルプスの物語』。最新のゲームやSNS、遊園地もアトラクションはないけれど、人は何もない世界でもここまで豊かに暮らすことができる。そんな人生の楽しみ方や気づきをもたらす意味でも、とても価値のある映画だろう。この夏は、ぜひ親子でハイジの世界を楽しんでもらいたい。

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MilK JAPON #35
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