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DATE 2019.07.20

夏休みを楽しむ夏絵本【3歳〜向け】

気になるテーマの絵本を3冊セレクトしてお届けする絵本ガイド。今回のテーマは夏休みを楽しむ夏絵本。暑い夏がまたやってきます。セミが鳴く森の中、熟したスイカの味、砂浜に寝転がった感触…。いろんな瞬間に夏を感じることができるはず。今年はどんな夏の思い出できるかな?
『なつのいちにち』作/はた こうしろう 偕成社 本体1,000円(税別)

なんでもない日だけど、忘れられない夏がある『なつのいちにち』。

夏の傑作絵本といえば、まず思い出す1冊です。麦わら帽子をかぶった男の子は、虫取り網を持って、ひとり走っていきます。目指すのは神社の裏山。クワガタを捕まえにいくのです。大きな雲が次々と流れていく海、どこまでも広がる緑の田んぼ、そして、虫たちやカエルが動き回る野原……ひとつひとつの場面から、その感触やにおいまで伝わってきます。子どものころは、永遠に続くと思っていた、なんてことない夏の1日。大人になってしまうと、その体験がどんなに貴重なものだったか理解できます。汗をかき、泥だらけになって、遊ぶこと。その大切さ、気持ちよさを、今の子どもたちにも教えてくれます。

『すいかのプール』作/アンニョン・タル 訳/斎藤真理子 岩波書店 本体1,700円(税別)

できることなら本当に入ってみたい『すいかのプール』。

とてもユニークな韓国の絵本作家による作品。真夏の太陽に照らされて、すっかり熟したすいかが“ちゃっ”と割れたら「すいかのプール」のプール開きです。すいかの種をよいしょっとどけて、冷たいすいかに浸かるおじいちゃん。なんとも気持ちよさそう!しばらくすると、子どもたちもたくさんやってきます。葉っぱの上からジャンプしたり、すいかの皮で作った滑り台で滑ったり。すいかの中を「さっく、さっく」と歩く音や、色鉛筆で丁寧に描かれたすいかの質感も見事で、頭の中ではすいかのプールの匂いや入ったときの肌触りまで再現してしまいます。この絵本を読んだら、すいかを食べながらいろんな空想が広がりそうです。

『3人のちいさな人魚』絵・文/デニス・トレ、アレイン・トレ 訳/麻生九美 評論社 本体1,300円(税別)

かわいい人魚たちのひと夏の冒険『3人のちいさな人魚』。

フランスの絵本作家、デニス&アラン・トレ。本作は、夫婦で数多くの絵本を手がけた二人の代表作でオリジナルは1969年発行。古い絵本ですが、チャーミングが物語で、長い間愛されています。主人公は3人のちいさな人魚たち。生き物が大好きなコーラ、のんびりやさんのフローラ、おしゃれなベラ。3人とも人魚なのに歌を歌うのがとても下手! それが災いして、大きな船が座礁してしまいます。慌てた人魚たちは、ひとりの女の子を助け出して……。美しい海をイメージした淡いブルーを使い、絵柄もとてもシンプル。読みやすくて、お話もとても楽しく、その世界に引き込まれます。