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DATE 2019.02.28

野菜と仲良くなろう ― 食べることをもっと好きになろう:第3回

子どもの豊かな食生活のために、食事について学ぶコラムシリーズ。子どもが嫌いな食べものナンバーワンである野菜は、親が最も食べてもらいたい食材でもあります。子どもに野菜に興味を持ってもらう方法とは?

野菜と仲良くなろう

子どもに食べることを好きになってもらうには、前回ご紹介した料理を作る行為に参加してもらうこと(お手伝い)の他に、食べものに関する知識を増やすことも効果的だとされています。

 

文部科学省の「幼稚園教育要領」にも「自ら進んで食べようとする気持ちを育てる上で、食べものに対する興味や関心を高めることが重要」であるとして、野菜栽培や田植えを媒体とした食育活動が示されています。つまり、子どもは、種まき、苗植え、収穫などの一連の活動を経験させて、食べものがどのように栽培されているのかを知ることで、食べものに興味を持っていくということです。実際、野菜の栽培を体験した子どもは、体験前に比べて給食をよく食べるようになり、野菜嫌いの割合が低下した報告もあります。

 

日常的に農産物に触れる機会が少ない現代の子どもたちのために、学校や自治体はもちろん、JA グループなど、数多くの団体が農業体験に取り組んでいます。新学習指導要領(平成20年3月改定)に「食育の推進」が位置づけられたことで、今後さらに農業体験活動の取り組みは活発になるでしょう。これらは食育から一歩進んだ、「食農教育」とも呼ばれ、約6割の子どもが野菜の好き嫌いがある(※)とされている今、好き嫌いを軽減する方法として注目を浴びています。

※「子どもの野菜の好き嫌いに関する調査報告書」(カゴメ株式会社)より

食べものを観察させて興味を持ってもらう

野菜をもっと好きになろう_、野菜などの食べものをよく観察させる
家にあるもので手軽に工作できる「マグネットベジタブル」

トイレットペーパーの芯やおもちゃが入っている丸い容器などに磁石をつけて、実際の野菜の形に近づくように形を整えます。実際の野菜を見ながら断面の絵を描いたり、ネットで葉っぱなどをつけたりして、工夫をしながら作ってみましょう。 野菜がどんな形をしているか、断面はどんな模様をしているかなど、その野菜が持つおもしろさを発見できます。おままごとの道具としても遊べます。

しかし、近くに畑などの環境がない場合、日頃から食農教育を行うのはハードルが高く、親の負担にもなりかねません。そこで提案したいのが、野菜などの食べものをよく観察させるという方法です。

 

例えば、買ってきたトマトを子どもに渡してみます。トマトはどんな色をしているか、どんな触り心地か、押すとどんな感触がするか、切ったときの断面はどんな見た目かなどいろいろと質問してみましょう。毎日のように目にしている野菜も、じっくりと観察してみると新たな発見がたくさんあるので、徐々に子どもも夢中になってきます。

 

観察が終わったらそれらの野菜を絵に描いたり、折り紙で折ってみたり、工作したりしてより理解を深めましょう。描く、折る、切るなどの体験が、野菜への抵抗感を小さくするきっかけになります。

家にあるもので手軽に工作できる「等身大ベジタブル」

段ボールを子どもの身長と同じになるように野菜の形に切り抜き、折り紙などで色をつけていきます。あっという間に自分と同じ大きさの野菜ができあがります。

「苦手な野菜と友達になろう」「この野菜よりも大きくなろう!」と声掛けしてあげると、苦手だったはずの野菜にどんどん親しみを覚えてくるでしょう。作った野菜は子ども部屋のインテリアに活用できます。

 

子どもの体と心のために必要な食事も、無理やり食べさせていては子どもも親も疲れてしまいます。子どもに食べることを好きになってもらうことが大切です。お手伝いや、農業体験、工作などを通して、食べものに興味を持ってもらうことから始めてみませんか。