日本科学未来館、7年ぶりに大規模リニューアル!

東京・お台場にある国立の科学館「日本科学未来館」は、私たちの暮らす世界を大きく変える先端の科学技術を知ることのできる場所。常設展示やイベント、ネットワーク作りなどの活動を通じて、一人ひとりが思い描く「未来をかなえるプラットフォーム」を目指している。

時代が急速に変わるいま、「日本科学未来館」も7年ぶりの大規模リニューアルを控えている。

11月22日(水)より一般公開されるのは、「ロボット」、「地球環境」、「老い」をテーマにした4つの新常設展示。子どもたちと一緒に新しい科学技術に触れることで、多様な考え方が身につけられ、より良い未来について考えるきっかけにもなりそう。また、STEAM教育や探求学習などの場としても、大いに活用できる場所となっている。


「ロボット」をテーマにした2つの常設展示には、最新のロボットに触れたり声をかけたりすることができる「ハロー! ロボット」の展示と、人とロボットがともに暮らす未来のまちを専用タブレットを使って探索ができる、「ナナイロクエスト——ロボットと生きる未来のものがたり」がある。人の暮らしに溶け込むロボットとの、さまざまな付き合い方に触れることができそうだ。

「地球環境」をテーマにした新展示では、「プラネタリー・クライシス——これからもこの地球でくらすために」と題して、気候変動の危機にさらされているフィジー共和国の人々の暮らしを、音響や振動、映像や風などの演出で体感できるゾーンが作られている。地球環境の変化を見つめ直す体験は、前向きな未来を考える第一歩になりそう。

さらに、「老い」をテーマにした「老いパーク」では、超高齢社会を迎えるなか、豊かで自分らしい生き方・老い方を実現するために科学技術はどう活用できるのかを追求。目、耳、運動器、脳の老化現象を、疑似体験することで誰にでも訪れる老いを体感することができる。ゲーム要素も取り入れられ、子どもでも親しみやすく工夫された体験型展示だ。

大規模リニューアルを迎える「日本科学未来館」で触れる最先端の科学技術は、子どもたちと一緒に、わくわくするような未来を考えるきっかけにもなりそう。

【施設概要】
日本科学未来館
住所:東京都江東区青海 2-3-6
休館日:火曜日、年末年始(12月28日〜1月1日)
開館時間:10時〜17時(最終入場は16時30分)
TEL:03-3570-9151
https://www.miraikan.jst.go.jp/

Text: Miki Suka