おこさま人生相談室 第60回-小林エリカ

おとなのお悩み

離婚したさびしさから、ついつい長電話をかけてしまいます。

今回、人生相談にお答えいただくおこさまは、ちはるさん10歳。
アコさん(おこさま人生相談室 第53回参照)一家がはじめた「こども食堂レインボー」。そこへ家族みんなで昼ごはん(カレー、きゅうりとツナとニンジンのサラダ、しがけんのみずなとあぶらあげのみそしる、かき氷、わたあめ)を食べに来つつお手伝いをしていた、アコさんの親友ちはるさんは四人兄弟の三番目(兄兄弟)。
現在は、『マンガキャラアタリ練習帳 どんなポーズも描けるようになる!』(西東社編集部/編)で絵を練習中。

おこさま紹介

お名前:ちはる
年齢:10歳
生まれた場所:横浜
住んでいる場所:西公園近く
好きな食べ物:ぶどう
嫌いな食べ物:きゅうり
これまでの人生で楽しかったこと: 家族みんなで出かけたりすること 栃木県のアスレチックとかへ行った
これまでの人生で哀しかったこと:友だちと学校のクラスが別れちゃってひとりぼっち気分
得意なこと:絵を描くこととダンス(ヒップホップダンスを習っている)
苦手なこと:鉄棒
好きなこと:絵を描くこと
未来の夢:あんまり決めてないんですけどイラストレーター
絵を描く仕事につきたい

おこさまをよく知る人からのご紹介のことば:
ちいちゃんはいっつも口が悪いというか、腹黒なかんじかと思っていたんです。けど、子どもととか友だちとかにすごくやさしくて、いつも「弟のことぶったたいてやる」とかいってるけど、弟の面倒すごくみていて。
こわいようにみえるけど本当はすごくやさしい子で、びっくりするほど絵がうまい。
みんなにやさしくて、ひとの気持ちかんがえられるから、ちいちゃん友だちいっぱいいるんだよね。
ちいちゃん何いわれても、ぜんぜん怒んないよね。
(アコさんより)

(ちはる、以下C)

さて、今回のおとなのお悩みは?

Q 離婚したさびしさから、ついつい心を許せる友達に長電話をかけてしまいます。長電話しなくてもさびしくならないようにするにはどうしたらいいですか。(みどりさん 40歳 神奈川県在住)

C えっと、長電話しないには、ちょっと音楽とか聴いたり、かなしみを和らげるようなことをしたらいいと思います。そうすれば、電話も長くならないと思います。

――なるほど。ところで、ちはるさんは、さびしくなることはありますか?

C あります。

――どんなときに、さびしくなるのでしょうか?

C 今は、習い事で友だちもいなくて、友だち作ろうとも思わなくて。まあひとりで習ってるみたいなもので、お母さんとかも見に来れないし、それでさびしいときはあります。

――そんなとき、ちはるさんは、どのようにしたらさびしくなくなるのですか?

C もうひたすら練習に取り組んで、どこをどうするかとか考えてうちこめば、全然さびしくなくなります。

――ということは、みどりさんも何かにうちこめば、もうさびしくなくなるし、長電話もしなくてもすむ、ということでしょうか。

C はい。

――ちなみに、何かうちこむのに、おすすめのことはありますか。

C おいしいものをいっぱい食べる。

(ちはるさんによる処方箋画)
長電話のかわりに心を和らげるためにおいしいごはんをいっぱい食べる

みどりさん、いかがでしたか?
離婚したさびしさや、心のかなしみを和らげるために、音楽を聴いたり、おいしいごはんをいっぱい食べましょう。
おいしいものをいっぱい食べることにうちこめば、全然さびしくなくなるそうです。
というわけで、今回の、おこさまからの箴言。

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Thanks to こども食堂レインボー
https://akikokizu.wixsite.com/kodomorainbow

お悩みを随時お待ちしています。おこさまに相談したい方はぜひ、ペンネームと年齢、お住まいの都道府県を記入のうえ、こちらまでお悩みをお送りください。

絵・取材・文
小林エリカ

新刊はシャーロック・ホームズ翻訳家の父の生と死を描いた『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、はじめての絵本『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)。他の著書には小説『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(集英社、第7回鉄犬ヘテロトビア文学賞受賞)や『マダム・キュリーと朝食を』(集英社、第27回三島賞候補、第151回芥川賞候補)、コミック『光の子ども』1〜3巻(リトルモア)など。

絵・取材・文:小林エリカ