おこさま人生相談室 第33回-小林エリカ

おとなのお悩み

小さい頃から人見知り、初めての人に会うのがストレスです。

今回、人生相談にお答えいただくおこさまは、トウカさん、5歳です。幼稚園の劇では『どうぞのいす』で、りすの役をやりました。そのときのセリフは、「わたしたちは パンが だーいすきな りすよ」と「あとの ひとに おきのどく」。
お母さんにバレエを習っています。発表会では「シンコペーテッド・クロック」を踊りました。

おこさま紹介

お名前: トウカさん
年齢: 5歳
生まれた場所: 日本
住んでいる場所: 東京
好きな食べ物: オムライス
嫌いな食べ物: ない
これまでの人生で楽しかったこと: スイスにいったこと(とくに川)
これまでの人生で哀しかったこと: ない
得意なこと: え
苦手なこと: おやつたべすぎたこと(でおこられた)
好きなこと: たべること
将来の夢: ケーキやさん

おこさまをよく知る人からのご紹介のことば:
赤ちゃんの頃から食いしん坊で、離乳食をすっとばして骨つき肉をしゃぶっていた橙花です。今は週に一度のバレエのレッスンを何よりも楽しみにしていますが、真のお目当ては終了後のおやつタイムかも…。
(母の詩織さんより)


トウカさんが描いてくれた絵 女の子


うさぎ

(トウカさん、以下T)

さて、今回のおとなのお悩みは?

Q 小さい頃から人見知り。仕事は割り切れるので大丈夫ですが、プライベートで初めての人に会うのは結構ストレスで、疲れちゃうんです。
何かいいアドバイスがあれば教えてください(チョコさん 33歳 東京都在住)

T  はなせないときは手話。

──即答ですね。

T (頷く)

──初めての人に会っても、上手に話せなくても、手話で話せばいいのですね。

T (頷く)

──小さい頃から人見知りだそうですが。

T じぶんの名前を手話でいう。


(トウカさんによる処方箋画)
手話ではなしているところ。

チョコさん、いかがでしたか?
人見知りで、話せないときには、手話です。
じぶんの名前をきちんと手話でいえるように、まずは練習しましょう。
というわけで、今回の、おこさまからの箴言。


はなせないときは手話

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お悩みを随時お待ちしています。おこさまに相談したい方はぜひ、ペンネームと年齢、お住まいの都道府県を記入のうえ、こちらまでお悩みをお送りください。

絵・取材・文
小林エリカ

作家・マンガ家。新刊はシャーロック・ホームズ翻訳家の父の生と死を描いた『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、はじめての絵本『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)。
著書には小説『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(集英社、第7回鉄犬ヘテロトビア文学賞受賞)や『マダム・キュリーと朝食を』(集英社、第27回三島賞候補、第151回芥川賞候補)、コミック『光の子ども』1~3巻(リトルモア)などがある。