〈Petit Pli × Time & Space〉メンフィスプリントで彩る、次世代の子ども服

この秋発表された、〈Petit Pli × Time & Space〉の限定コレクションに注目! 子どもの自由な動きに合わせて表情を変えるユニークな服は、独自の技術で「成長する服」を生み出した〈Petit Pli(プチプリ)〉と、アート・デザインを横断的に紹介している〈Time & Space(タイムアンドスペース)〉のコラボレーションによるものだ。

子どもの成長に寄り添う「Clothes that Grow」シリーズで知られる〈Petit Pli(プチプリ)〉はロンドン発のブランド。航空エンジニアだった創業者のライアン・マリオ・ヤシンが、展開式の衛星パネルや日本の折り紙から着想を得て、“成長する服”を生み出したことから始まった。リサイクル素材と独自の技術を組み合わせ、最大7サイズまで伸びるウェアは、長く着られることで衣類の廃棄や環境への負荷を減らす役割も担っている。

同じくロンドンを拠点に家具やアート、書籍を展開する〈Time & Space(タイムアンドスペース)〉は、60〜70年代のデザインを現代的に解釈するアトリエ。インテリアから写真、建築まで幅広い領域を横断しながら、デザインの新たな対話を紡いでいる。

そんな2つのブランドから生まれたのが、「MEMPHIS Print Collection」だ。〈プチプリ〉らしいプリーツ素材に落とし込まれたプリントは、イタリアのデザイナー、エットレ・ソットサスが立ち上げたメンフィス・ムーブメントの遊び心ある幾何学と大胆な色使いをベースに、日本のインテリアデザイナー倉俣史朗の「Kyoto Table」に着想を得たパターンを掛け合わせたもの。3Mリフレクティブ素材も組み込まれているので視認性も高い。子どもの服らしい機能性を備えた、まさに着るアートだ。

本記事にも掲載したビジュアルは、ロンドンと東京で撮り下ろされたもの。本コラボレートコレクションのローンチに合わせて公開された。動きとともに表情を変えるプリントが、子どもたちのエネルギッシュな姿と響き合い、新しい子ども服の可能性を映し出している。

今コレクションは〈プチプリ〉のオンラインより購入可能(現在、受注受付は終了)。
デザインと機能がひとつになった一着をチェックしてみては。

Text: Misaki Imamura