【能登災害支援情報】助け合いの輪を広げよう
令和6年1月に発生しました能登半島地震におきまして、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
地震発生から1ヶ月近くが経とうとしている今も、ライフラインが復旧せぬ被災地では、多くの方々が避難所に身を寄せています。栄養のある飲食が十分に取れないこと、眠れないこと、トイレやお風呂が使えないこと………、あたり前の暮らしができない環境の中で、被災者同士が手を取り合いながら困難を乗り越える姿が、日々報道されています。
このような状況の中、MilK MAGAZINE JAPONにとっても馴染みのあるブランドやメーカーから、いち早く支援を始めたというニュースが届きました。暖かな衣類や食事を提供したり、支援団体をサポートをしたりと、頼もしい支援の中には、一人ひとりが関わることのできるものも数多くありました。個人での支援活動が制限されている中では、そういった身近な団体の活動をサポートすることもできそうです。たとえ小さな力でも、やがて大きな支援の輪となり、震災で苦しんでいる人々の支えとなるはずです。
【モンベル「アウトドア義援隊」】
1995年1月に発生した阪神淡路大震災で、〈モンベル〉代表の辰野勇氏が、アウトドア関連の企業や団体に呼びかけて組織したボランティア集団。東日本大震災の発生時にも組織され、多くのボランティアの協力のもと、独自のネットワークを生かし、個人や企業から寄せられた救援物資が被災地に届けられた。アウトドアならではの経験や知識、そして機能的な道具の数々が、緊急事態の際に大いに役立つことを実感させられる活動だ。この度の能登半島地震の支援もすでに行われており、防寒具や寝袋などが各地で提供されている。HPよりその活動の様子も見ることができる。
【無印良品/ジャパン・プラットフォーム】
日頃より、災害意識を高めてくれるさまざまな防災アイテムを取り揃える〈無印良品〉。2011年からは「いつものもしも」と題し、使い慣れた日用品を使って日常的に災害時に備えるため様々なプログラムも実施されている。「くらしの備え。いつものもしも。」特設サイトでは、積極的に防災に関する情報や、備え方やノウハウ、防災グッズ、防災イベントなども発信している。現在、オンラインストア内には「令和6年能登半島地震被災者支援」のコーナーが設けられており、金額を選んですぐに募金をすることが可能。
【KEEN/一般社団法人OPEN JAPAN】
アウトドアシューズブランド〈KEEN〉では、災害支援パートナー団体である一般社団法人OPEN JAPANともに、地震発生当日に現場に先発隊が入りいち早く支援活動を開始。日本各地に広がる小規模団体や個人の活動たちがネットワークとしてつながり合い、それぞれの得意分を最大限に生かした支援を実現させている。炊き出しのための調理器具や材料の提供や、重機を使った作業や被災家屋の応急対応など、専門スタッフによる保全活動も行われている。
【ユナイテッドアローズ/空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”】
ユナイテッドアローズでは、2020年よりサスティナビリティの活動「SARROWS(サローズ)」を始動。その取り組みのひとつとして、能登地方への緊急支援をスタートさせた。被災地に向けた防寒着などの衣料品物資の寄贈のほか、オンラインストアより、UAマイルを使った寄付が可能に。100マイル=2円に換算され、集まった募金は、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンの災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」による、令和6年能登半島地震の緊急支援活動に活用される。
【靴下屋/石川県】
石川県にも数多くの店舗を持つ靴下ブランドの〈靴下屋〉では、〈Tabio〉オンラインショップ内で、能登半島地震のための災害義援金クーポン実施している。クーポンコードを使用すれば注文金額の10%を、石川県が開設する義援金口座へ寄付される仕組みだ。
【キャリー・ザ・サン】
太陽光を利用するソーラー充電式のランタン〈キャリー・ザ・サン〉は、コンパクトにたためて水にも強いためアウトドアでの使用が可能。これまで、登山家の野口健氏のサポートにより、購入が寄付に繋がるBuy One Give One®プロジェクトとして、電気の無い生活を送る途上国への積極的な支援や、トルコ地震などのサポートを続けている。この度、「能登半島地震支援 モデル」の販売を開始。一つは自分用に、もう一つは被災地に送るか、二つを被災地に送るかを選ぶことができる。
Text: Miki Suka