〈エルメス〉から、初めての絵本が誕生。

ー想像の翼を広げ、夢をたずさえ、遊び心を忘れないことー
それは、1837年創業の老舗メゾン〈エルメス〉が掲げるクリエーションの精神。長きにわたる上質なものづくりで培った独自の価値観や、大切に受け継がれてきたクラフトマンシップなど、メゾンの本質を次世代に伝えるような物語が、このたび1冊の絵本になって誕生する。

©100%ORANGE/Hermès/KODANSHA

2022年11月24日に出版される絵本『エルメスのえほん おさんぽステッチ』(100%ORANGE 作・講談社刊)を手がけたのは、東京を拠点に活動する、及川賢治と竹内繭子によるユニット100%ORANGE。数多くの絵本や児童書を手がけ、グラフィックやイラストレーションの分野でも活躍するふたりが描き出したのは、エルメスの日々の“ものづくり”の世界。

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針と糸、革や布など、さまざまな道具に囲まれて、小さなお店を切り盛りする職人のおじさんの元に、一匹の犬がやってくる。犬に連れられて散歩に出たふたりは、行く先々で出会う動物たちの願いを叶えていく。おじさんが作り出す素敵なものとは? そしてよろこんだ動物たちは、その後…!? おじさんが生み出すものの温もりが、読み手の心にも染み渡るようなストーリーに思わずうっとり。インテリアにもしたくなる〈エルメス〉ならではの絵本は、すべての子どもたちと、かつて子どもだった大人たちの心も潤してくれそうな一冊。

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「ものをつくる喜びを伝える“絵本”を作りたいとエルメスから聞いたとき、私たち自身も絵を描く職人のようなものと思っていたのですんなりと、そして深く共感できました。フランスでエルメスの工房を巡りましたが、どの工房でも長い伝統や歴史を持ちつつそこに新しさや軽やかさがまじりあっていることにとても刺激を受けました。人と人、人とものとの親密なありようが、絵本の中にも表れていると思います」――100%ORANGE

『エルメスのえほん おさんぽステッチ』
作:100%ORANGE 講談社刊
2022年11月24日より、全国書店で発売
定価:2400円(税別)

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text: MIKI SUKA