
「デザインあ展 neo」が開幕。“動詞” をテーマに番組の世界を体感!
NHK Eテレの人気番組「デザインあneo」のコンセプトを存分に体験できる大型展覧会、「デザインあ展neo」がついに開幕した。全国を巡回した前回からおよそ4年ぶり3度目の開催で、過去の「あ展」で取り上げてきた「モノ」から「行為(動詞)」へテーマを一新。さらに本展は、国内巡回をしないため、この期間でしか見られない特別なものに。「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」などの“動詞” をテーマにし、実際に子どもたちが触れたり参加したりすることのできる魅力的な展示内容となっている。
会場は、虎ノ門ヒルズ45階の「TOKYO NODE ギャラリー」。天井高15メートルという大空間の中には、子どもの手の中に入る小さなアイテムから巨大なデジタル画面まで、ユニークで驚きに満ちた作品でいっぱいだ。エントランスを入ってすぐ、天井から吊り下げられた巨大な「あ」の文字が目を引く「あるく」をテーマにした一室では、撮影ブースに入って指示されたポーズで写真を撮れば、その先の大画面でパラパラ漫画のように写真つながり、歩いているように見える。ゲストが参加することで完成する作品がとても面白い。
「たべる」をテーマにした場所では、3メートル超の巨大なお箸につままれて「たべられるきもち」を味わえたり、「すわる」のコーナーでは、小学校でおなじみの木の板とパイプでできた『学童イス』が、機能や特性が異なるさまざまなイスへと姿を変えた「学童イスのゆめ」が展示されている。
他にも、「はなす」「かく」「すてる」「こわす・なおす」「さがす」などをテーマにした遊び心あふれる展示が繰り広げられ、子どもたちが作品に触れながらデザインを発見できるという仕組みだ。テレビ番組で放送されているコーナーと同じ体験を楽しめる「デッサンあ」や、「みんなのあ」といったコンテンツにも参加ができ、仕上がった絵がすぐに映像化されたり、オンライン上で閲覧できたりするなど会場を超えて楽しめるのも魅力。
日常の何気ない動作も、観察・考察・体験をすることで、そこに隠された「デザイン性」が見えてくる。まるでテレビの世界に入ったようなワクワク感と、手で触れることで気づかせてくれるデザインの魅力に、子どもならず大人たちものめり込んでしまいそう。デザインを通して思考や発見の楽しさを味わいに、ぜひ訪れてみては!
【展覧会概要】
デザインあ展 neo
会期:2025年4月18日(金)~9月23日(火 ・ 祝)
開館時間:10:00~19:00(入場は閉館の 30 分前まで)
会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F)
料金:¥2,500(一般)、¥1,200(高校生)、¥1,000(小学生)、¥500(2歳以上)、2歳未満魅了
※小学生以下の入場には保護者の同伴が必要 ※障がい者の介助者の方は 1 名無料
特設サイト:https://exhibition-ah-neo.jp/
Text: Miki Suka