〈Dior〉光のオートクチュール。ミラノサローネで発表された幻想的なランプが日本上陸

2026年のミラノサローネ国際家具見本市で大きな注目を集めた〈ディオール〉の新作ランプ「コロール」コレクションが、早くも日本に上陸する。

デザインを手がけたのは、フランスのプロダクトデザイナー、ノエ・デュショフール=ローランス。ミラノでは16世紀の宮殿を舞台に、メゾンの伝統と革新、そして卓越した職人技を体現するインスタレーションとして発表され、多くの来場者を魅了した。

「光の投影は、それを生み出す素材の仕上げと同じくらい重要です。反射を通して、光そのものが物質へと変化するのです」
そう語るデザイナーの言葉どおり、作品は光と素材が織りなす詩的な表情に満ちている。

なかでも印象的なのは、クリスチャン・ディオールが生み出した“ニュールック”へのオマージュだ。ガラスのベルシェイプは、メゾンを象徴する「コロール」スカートの優雅な曲線を思わせ、まるでオートクチュールのドレスが光をまとっているかのよう。シンプルでありながら、そこには緻密な技巧と洗練されたエレガンスが息づいている。

ヴェネチア・ムラーノ島の伝統を受け継ぐ手吹きガラスによって制作されたランプは、一点一点が職人の手仕事によるもの。プリーツやドレープなど、生地のしなやかな動きから着想を得たフォルムに光が差し込むことで、透明感や反射が繊細に重なり合い、空間に豊かな表情を生み出していく。

また、クリスチャン・ディオールが愛した自然への敬意を込めた照明シリーズも登場。こちらは植物繊維を編み込む伝統的なかご細工の技術に着目したもので、真竹を細く裂き、メゾンを象徴する「カナージュ」モチーフを思わせるベル型へと丁寧に編み上げている。この高度な工程はすべて日本国内で行われ、受け継がれてきた職人技の美しさを感じさせる。

テーブルランプやポータブルタイプなど複数のサイズが揃い、カラーはディオールを象徴するグレー、ピンク、ホワイトの3色。ハンドルや“CD”のイニシャルが刻まれたボタンに至るまで、細部に宿るこだわりも見逃せない。

この新作ランプは、建築家・藤本壮介が設計した新たな複合空間「ハウス オブ ディオール 心斎橋」にて、6月19日より発売開始。波打つような印象的なファサードの館内には、アート作品やデザインピースが点在し、レストラン「ムッシュ ディオール」も併設されている。ファッション、アート、食が交差するこの場所は、メゾンの世界観を五感で体験できる新たなデスティネーションとなりそうだ。

日々の暮らしを照らす一灯でありながら、まるで芸術作品のような存在感を放つディオールの新作ランプ。家族で過ごす時間やお気に入りの空間に、特別な光を迎えてみてはいかがだろう。

「コロール」ランプ (一部参考商品)は、ハウス オブ ディオール 心斎橋、ハウス オブ ディオール ギンザにて取り扱い予定

【問い合わせ先】
クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947

Text: Miki Suka