ブロードウェイダンスセンターは、長年にわたり国内外で数多くのダンス公演を手がけ続け、日本のダンスシーンをリードし続けてきた存在。昨年には創立40周年を迎え、東京国際フォーラムで開催された舞台公演「机上の空論」が話題を集めたばかりだ。

そんなブロードウェイダンスセンターが、創立当初から開催を続けてきたのが、年に一度のダンスの祭典「BDCショーケース」だ。国内外で活躍する数多くのプロダンサーらが集結し、2025年7月20日、21日に東京・渋谷の「さくらホール」にて公演が開催される。

「Verse of Human―人間の詩」と題して、生きるものから発せられる感情の放出を、ジャンルを超えたダンスで表現する。喜び、葛藤、夢や希望、絶望も悲しみ……、ほとばしる感情を全身で描きながら、人間らしさとは何かを問いていく。Kazumi-Boy、Leona Morimune、Marco Virgiliなど、国内外の著名なダンサーらを交えた総勢23名の振付師たちによって、ジャズ、バレエ、コンテンポラリー、ヒップホップなど、ジャンルの垣根のない迫力あふれるダンスを一度に味わうことができるのも魅力。

言葉を一切交えず、人間の“生”に光を当てていく躍動の舞台は、本場ブロードウェイのダンス舞台さながら。未就学児の入場は不可だが、小中高校生の子どもたちには、芸術としてのダンスに触れる良い機会となりそう。