目に涼やか手に馴染む〈ütutu〉のコップ

今年の夏も暑い日々が続きます。蝉の声がわんわん届く部屋の中で、なにか涼しいものを……と目に入ってきたのはガラスのコップ。ガラス作家の渡辺真由美さんが手がける〈ütutu〉のもの。グラスというよりコップと呼びたくなるサイズと形で、こちらは東京・青山のスパイラルマーケットでの展示で購入したものですが、ホームページを見るとネイビーやグレーなど微妙な色合いのグラデーションが揃っています。ひとつひとつ手作りの吹きガラスなので、逆台形型のシャープさの中に、少しずつ微妙な違いがあるところも魅力です。
お気に入りは「あわ」という名前の気泡グラス。ソーダの泡のようなぷちぷちの気泡がガラスの中に閉じ込められていて、涼やかです。スモーキーな不透明グラスは、深い霧に包まれた山のシルエットのようで、これまた目に涼を誘います。(K)