「krank」『MOTHER ー空想と現実のあいだにあるものー』展が開催中
“文化”をキーワードに日常とアートを結びつけるアートイベント「TOKYO ARTSCAPES 2024」。コンテンツの一環として、アンティーク家具店「krank」による展覧会「MOTHER ー空想と現実のあいだにあるものー」展が、ATELIER MUJI GINZAにて開催中。会期は、11月24日(日)まで。
MilK MAGAZINE JAPON本誌(no.44)のART連載でもご紹介をした、「krank」。空間デザインも手がける、「krank」代表の藤井健一郎が作り出す世界は、実像と虚像、可視化と不可視化。小さないきものが織りなす不思議な世界、そしてどこか懐かしさのある風景。
展覧会では、ヨーロッパで買い付けられたアンティークの家具や小物が、光と影のドラマチックな作用によってアートのような佇まいを見せる。時を経ても色褪せない魅力のあるものたちが並び、その背景にあるドラマまでをも感じさせる展覧会だ。
また、「krank」による展示は、会場のギャラリーを飛び出し、無印良品 銀座の2Fから5Fのフロアへと広がっているのも興味深い。おとぎ話のような不思議な世界を巡るように、ものを愛でたり長く所有していく意味を、大切な家族と一緒に考えたい。
「小さな頃から大好きだったもの。
空想と現実の間にあるもの。
小さな頃には見えてたものが、大人になったら見えなくなるのではなくて、、
見る事を少しだけ忘れてるだけのような、、、、。
そこには、国境も性別も年齢もなくて。
昔、フランスで虹を見ました。
その時、虹を見上げてたみんなの顔が、krankの全てです」
ー「krank」藤井健一郎
Text: Miki Suka
TOP: ©︎ATELIER MUJI