「krank」『MOTHER ー空想と現実のあいだにあるものー』展が開催中

“文化”をキーワードに日常とアートを結びつけるアートイベント「TOKYO ARTSCAPES 2024」。コンテンツの一環として、アンティーク家具店「krank」による展覧会「MOTHER ー空想と現実のあいだにあるものー」展が、ATELIER MUJI GINZAにて開催中。会期は、11月24日(日)まで。

MilK MAGAZINE JAPON本誌(no.44)のART連載でもご紹介をした、「krank」。空間デザインも手がける、「krank」代表の藤井健一郎が作り出す世界は、実像と虚像、可視化と不可視化。小さないきものが織りなす不思議な世界、そしてどこか懐かしさのある風景。

©︎ATELIER MUJI

展覧会では、ヨーロッパで買い付けられたアンティークの家具や小物が、光と影のドラマチックな作用によってアートのような佇まいを見せる。時を経ても色褪せない魅力のあるものたちが並び、その背景にあるドラマまでをも感じさせる展覧会だ。

また、「krank」による展示は、会場のギャラリーを飛び出し、無印良品 銀座の2Fから5Fのフロアへと広がっているのも興味深い。おとぎ話のような不思議な世界を巡るように、ものを愛でたり長く所有していく意味を、大切な家族と一緒に考えたい。

©︎ATELIER MUJI

「小さな頃から大好きだったもの。
空想と現実の間にあるもの。
小さな頃には見えてたものが、大人になったら見えなくなるのではなくて、、
見る事を少しだけ忘れてるだけのような、、、、。
そこには、国境も性別も年齢もなくて。
昔、フランスで虹を見ました。
その時、虹を見上げてたみんなの顔が、krankの全てです」

ー「krank」藤井健一郎

©︎ATELIER MUJI

「krank」藤井健一郎
福岡は糸島生まれ、糸島育ち。音楽学校卒業後、音楽活動を継続しつつ、2002年12月、marcelloを設立。その後2004年2月、アンティーク家具「krank」を設立し、全国各地での個展をスタートさせる。そして、2010年株式会社sleepを設立。近年では、作品制作・空間プロデュース・舞台演出に加えて、音楽経験を生かした音源制作にも携わる。

【展覧会概要】
「Life in Art “TOKYO ARTSCAPES 2024”
「krank」『MOTHER ー空想と現実のあいだにあるものー』展

会場:無印良品 銀座 6F 「ATELIER MUJI GINZA」Gallery1・2
(東京都中央区銀座3丁目3−5)
開催期間:2024年11月8日(金)〜11月24日(日)
時間:11:00〜21:00 無休
入場無料 ※展覧会での展示品の販売はありません
展覧会の詳細は、こちら

【関連企画】
「krank exhibition」

会場:IDÉE SHOP 自由が丘店 4F「IDÉE GALLERY & BOOKS」
開催期間:2024年11月8日(金)〜11月24日(日)
入場無料 ※krank作品の特別な展示販売があります

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Text: Miki Suka
TOP: ©︎ATELIER MUJI