『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』が、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中

エルメス財団が主催する展覧会、『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』が、銀座メゾンエルメス フォーラムにてスタートした。本展は、東京国立博物館にて、9月23日まで開催されている同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもので、会期を一部重ね合わせながら、絵画や立体作品がひとつの大きな円環を描きながら展示されている。

「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」2024年 | 銀座メゾンエルメス フォーラム展示風景
撮影:畠山直哉/Courtesy of Fondation d’entreprise Hermes

歴史ある建築物の中に、さまざまな年代の文化財が所蔵された東京国立博物館。一方、都心部に浮かび上がるような、ガラスブロックで覆われた近代的な建築の銀座メゾンエルメス。この対照的な会場で、内藤は、光のうつろいによって、一層はかなく、また色濃く感じられる生への眼差しを、この場所へかりそめに宿らせ、そこに「生の没入」を見出すように作品を展示。過去と未来、昨日や明日、そして生きること。物理的には出会うことのできない、畏れや祈り、創造の力や精神世界への共鳴といったものを表現する。

「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」2024年 | 銀座メゾンエルメス フォーラム展示風景
撮影:畠山直哉/Courtesy of Fondation d’entreprise Hermes

2023年から24年の間に作家のアトリエで制作された絵画《color beginning/breath》のシリーズなど、二つの会場をつなぐ作品のほか、花瓶に生けられた一輪の花のように、銀座メゾンエルメス フォーラムでしか見られないモチーフも見どころ。二つの会場での展示がともに開催している期間の土日祝日には、東京国立博物館(上野)と銀座メゾンエルメス フォーラムを結ぶ無料シャトルバスも運行予定。話題のアートに触れて、感覚を研ぎ澄ます経験をぜひ。

「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」2024年 | 銀座メゾンエルメス フォーラム展示風景
撮影:畠山直哉/Courtesy of Fondation d’entreprise Hermes

内藤礼/アーティスト
1961年広島県生まれ、現在東京を拠点に活動。これまでの主な個展に「breath」(ミュンヘン州立版画素描館、2023年)、「うつしあう創造」(金沢21世紀美術館、2020年)、「明るい地上には あなたの姿が見える」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018年)、「Two Lives」(テルアビブ美術館、2017年)、「信の感情」パリ日本文化会館(2017年)、「信の感情」東京都庭園美術館(2014年)、「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」(神奈川県立近代美術館 鎌倉、2009年)、 「Being Called」(カルメル会修道院/フランクフルト近代美術館企画、1997年)、 「地上にひとつの場所を」(第47回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館、1997年)、 「地上にひとつの場所を」(佐賀町エキジビット・スペース、東京、1991年)がある。

内藤礼《母型》2010年 | 豊島美術館 | 写真:鈴木研一

「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」
“Rei Naito: come and live – go and live”
会期:2024年9月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)
開館時間:12:00~19:00(入場は18:30まで)
※開館日と開館時間についての最新情報はウェブサイトを確認
休館日:水曜日、10/24(木)
入場料:無料
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム8・9階(中央区銀座5-4-1 TEL03-3569-3300)

※無料シャトルバス実施期間:2024年9月7日、8日、14日、15日、16日、21日、22日、23日
料金:無料(定員20名、先着順/チケットの提示が必要)
関連情報や詳細は、こちら

東京国立博物館にて開催中の「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」については、東京国立博物館ウェブサイトを参照
会期:2024年6月25日(火)~9月23日(月・休)※事前予約が必要

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Text:Miki Suka