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for modern family

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DATE 2019.05.03

第28回:salviaデザイナー セキユリヲより
我が家の家事のバランスは、気持ちの上では夫婦で半分ずつ。

女性は子どもを産むとみんな「はは」になる。当たり前のことだけど、みんなそれをどう受け入れ、日常を送り、自分の生き方を新たに手にするのでしょうか。この連載では、クリエイターとして活躍する二人の「はは」に手紙をやりとりしていただきます。それぞれの悩みや愚痴、ときに葛藤、あるいは日々の喜びから、あなたや私の「はは」としての生き方のヒントがみつかるかもしれません。2月からは、人気絵本作家である〈tupera tupera〉の中川敦子さんとサルビアを主宰するデザイナーのセキユリヲさんによる往復書簡をお届けします。

セキユリヲさんから中川敦子さんへ。

 

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中川敦子さま

 

新緑がまぶしい季節がやってきましたね。子どもたちとたんぽぽやクローバーで花飾りを作って歌を歌ったり、地上に出てきたばかりのてんとう虫やありんこを追いかけてみたり。外にいる時間がいっそう楽しくなってきました。

 

tupera家の子どもたちは、小さな頃から家族で全国を旅しているんですね。その土地にしかないものや空気を感じながら成長できるなんて、素敵だな。何より、お父さんとお母さんの仕事を目の前で見られるというのが貴重な体験ですよね。いろんなことを、心と体に受けて、感じていると思います。

 

担任の先生の誕生日に黒板いっぱいのカエル?笑えるー!はーちんの勉強に対するワクワクキラキラした気持ちのこと、読んでいてスカッとしました。二人がすくすくのびのび、子どもにしかない時間を過ごしている様子が伝わってきます。

 

さてさて。
我が家の家事のバランスは、気持ちの上では夫婦で半分ずつ。時間的には私の方が家にいる時間が長い分、多いかな、という感じです。夫は、かなり家事をやってくれる方だと思う。特に掃除や整理整頓が得意な人なので、週末の掃除は全面的にお任せしちゃいます。日々の洗濯や雑務なんかは私がやるけど、夫が家にいるときは、ごはんを作ってない方が皿洗いをすることになっています(ほぼ、私が作って夫が片付け)。オムツも気づいた方が替えます。「ウンチはお母さん」というお家もあるみたいだけど、うちは積極的にお願いしています(笑)。

 

小さな頃に海外で暮らしていたからなのか、姉妹に挟まれて女性に囲まれて育った男子だからなのか、はたまた単に豆な人なのか。一緒に一年間暮らしていたスウェーデンでは、ほとんど男女関係なく働きますしね。いろいろ重なっていると思いますが、助かります。

 

でもこれも、二人目の子を迎えたばかりの頃、「わたしを見て!」と大泣きする上の子の相手でいよいよ家事が回らなくなって、夫に夕方早く帰って来てもらうようにしてからのこと。上の子を育てている時は、平日はほぼ一人で家事と育児をしてましたねー。寝かしつけの時間に帰って来て自分のことをしている夫に「ちょっと忍者みたいにできないの(静かに過ごせないの)?!」と訳のわからないことを言ってイライラをぶつけていました。

 

子育てにかける時間というか熱量(?)は私の方が少しHIGHかもしれません。やっぱり私の方が先に強く望んで子どもたちを迎えたので、子どもといる時間を大切にしたいし、子育てを思い切り楽しませてもらっていると思う。自主保育の活動ができているのも、夫や周りの人の理解のおかげです。食育やシュタイナー教育、子どもの未来のことなど、本を読んだり、人から話を聞いたりするのも、子育て真っ最中の今だからこそするすると頭に入ってきて面白いです。と言ってもそんなに頭でっかちな感じじゃなくて、ゆるくていい加減なところもいっぱい。「鬼みたい」と言われるくらい怒ることもありまーす。

 

子どもを養子として迎えたことは、娘にも息子にもなるべく隠さずにオープンに話すようにしています。4歳の長女は、産んでくれたお母さんの話をするのが好きで。実は彼女が1歳の時に、産みのお母さんに会っているのですが、その時の写真を見ながらあれこれ話すと、気持ちが安定するのかな、うれしいようです。贈っていただいたプレゼントも大切にしています。もっと年齢を重ねていくと、今より複雑な感情が出てきたり、ほかの子とは違うという認識が強くなる時期があるかもしれないけど、自分のルーツを知りたいというのは人として自然な欲求だし、年齢や理解力に合わせた言葉を選んで、本当のことを伝えていけたらと考えています。

 

私たちはある団体を通じて子どもたちとのご縁をいただいたのですが、近所に同じ会に入っている家族が何組もいるのが、とても心強いんです。時々会ってアドバイスをもらったり、状況を伝えあったりするようにしています。子ども同士も一緒に遊びながら成長してきました。彼らが大きくなった時に、この友人関係が頼りになることがきっとあると思う。大事につないでいきたいです。

 

子どもたちの作品の写真、いつもありがとう! ひとつ前のお手紙にあったのは、はーちん作かな?ロボットかな?ディテールが凝ってて、すごく面白い。

 

覚えてないかもしれないけど、ずいぶん前に「小さい時にいっぱい工作とかしていると、あとで生きてくるよ~」と亀山さんが言っていた言葉がよみがえってきました。日々子どもと一緒にものをつくる時間、どのくらいありますか? どんなものをつくったり、描いたりしていますか?tupera家の「つくる時間」覗き見してみたいものです。

 

ではまたね。

 

セキユリヲ

ははとハハの往復書簡 子ども

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次回更新は5/24(金)の予定です。絵本作家tupera tuperaの中川敦子さんからのお返事です。