おこさま人生相談室 第30回-小林エリカ

おとなのお悩み

赤ちゃんが泣きやまない時、気持ちがちょっとつらくなってしまいます

今回、人生相談にお答えいただくおこさまは、ユウマさん、7歳、エマさん、3歳の兄妹です。ユウマさんは空手を習っていて、教室ではスパーリングをしていますが、時々はエマさんに泣かされちゃうこともあるそうです。

おこさま紹介

お名前: ユウマさん
年齢: 7歳
生まれた場所: 広島
住んでいる場所: 東京
好きな食べ物: カレーライス
嫌いな食べ物: パプリカ
これまでの人生で楽しかったこと: おにごっこ
これまでの人生で哀しかったこと: ない
得意なこと: 鉄棒
苦手なこと: ない
好きなこと: 学童
将来の夢: 看護師さん

おこさまをよく知る人からのご紹介のことば:
少年マンガの楽しさを最近覚え、頭の中はいつも戦闘モードだけど、心の中身はまだまだ甘えん坊です。
(母さんより)

お名前: エマさん
年齢: 3歳
生まれた場所: 広島
住んでいる場所: 東京
好きな食べ物: ぶどうだよ
嫌いな食べ物: ないよ
これまでの人生で楽しかったこと: ・・・・・
これまでの人生で哀しかったこと: かなしいことないよ
得意なこと: ある ちちち・・・・
苦手なこと: ある しぃしゅしゅ・・・・
好きなこと: ほいくえんたのしい
将来の夢: ちちちゅちゅ・・・・・

おこさまをよく知る人からのご紹介のことば:
3歳になってからは世界が広がって、今は自分が1番!な時期。いつも、兄の後ろを追いかけ中。
(母さんより)

(ユウマさん、以下Y/エマさん、以下E)

さて、今回のおとなのお悩みは?

Q 0歳の赤ちゃんのママです。かわいくてしょうがないのですが、泣きやまない時、気持ちがちょっとつらくなってしまいます。赤ちゃんってなんであんなに泣くんでしょう?
どうしたら泣き止んでくれると思いますか?(Pちゃんさん 38歳 東京都在住)

Y  たべものをあげる。

──即答ですね。 赤ちゃんに、たべものをあげれば、泣きやむということですね。
エマさんはどう思いますか?

E ・・・・・。

──エマさんは赤ちゃんのときに泣いてしまったこと、ありましたか?

E ない!

──そうなのですか?!

E あるよー。

──ちなみに赤ちゃんが泣いていると、ママであるPちゃんさんも気持ちがつらくなってしまうそうですが、どうしたらいいでしょう?

Y たべものをあげる。

──ママにもたべものをあげる。

Y そう。

──どうしてたべものなのでしょうか?

Y おいしいから。

──おいしいものをもらうと、気持ちがつらくなくなるのでしょうか?

Y うん。

──おいしいものを食べれば、つらくなくなる。

Y うん。いい気持ちになるから。


(ユウマさんによる処方箋画)
カップラーメンを交換しているとこ


(エマさんによる処方箋画)
おにくと、ブロッコリーと、あかちゃんのおかお、ちゅちょちょちょち・・・

Pちゃんさん、いかがでしたか?
赤ちゃんが泣いたら、たべものをあげましょう。
気持ちがつらくなったら、自分にもたべものをあげましょう。
赤ちゃんもママも、おいしいものを食べて、いい気持ちになりましょう。
というわけで、今回の、おこさまからの箴言。


たべものをあげる

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お悩みを随時お待ちしています。おこさまに相談したい方はぜひ、ペンネームと年齢、お住まいの都道府県を記入のうえ、こちらまでお悩みをお送りください。

絵・取材・文
小林エリカ

作家・マンガ家。新刊はシャーロック・ホームズ翻訳家の父の生と死を描いた『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、はじめての絵本『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)。
著書には小説『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(集英社、第7回鉄犬ヘテロトビア文学賞受賞)や『マダム・キュリーと朝食を』(集英社、第27回三島賞候補、第151回芥川賞候補)、コミック『光の子ども』1~3巻(リトルモア)などがある。