第一線のプロに学ぶ、芸術体験プログラムが開催!

東京の芸術文化を未来へとつなぐプロジェクト「ネクスト・クリエイション・プログラム」が、この夏2年目の開催が決定。小中高校生の子どもたちが、第一線で活躍するプロフェッショナルたちの手ほどきを受けて、本格的な芸術文化体験ができる場所だ。

各プログラムは、映画、ファッション、オペラ、ヴィジュアルアーツなど、子どもたちがより深く、より高いレベルで学ぶことができるよう、どれも中長期でスケジュールが組まれている。クリエイションの現場へと足を踏み入れ、子どもたちは芸術の仕事のリアルな世界を体験することができるのが魅力。もともと芸術に強い夢を抱いている子も、物作りや制作が好きな子も、わくわくするような将来を考えるキッカケとなる素晴らしいプログラムだ。

昨年度好評を得たコシノヒロコ監修のファッションプロジェクトに加え、今年は、新たに是枝裕和監督が監修する映画のプログラムや、ビジュアルアートの制作体験など全6プログラムが予定されている。その中から、いくつかのプログラムに注目したい。

是枝裕和【映画と夏の7日間】
話題の映画を次々と発表する、是枝裕和監督のプログラム。鑑賞・企画・撮影・編集までの一連の映画づくりを7日間で体験することで、表現する楽しさや工夫する面白さを学ぶ。映画を通じて、自分の感じた気持ちを話してみたり、自分とは違う視点や考え方に触れて新しい見方を発見するなど、子どもや家族をテーマに制作を続ける監督ならではの、貴重な時間となりそう。オリジナルの映画づくりにもチャレンジし、完成映画は「東京都写真美術館」にて上映会が行われる。


<概要>
日程:2025年7月26日~8月24日(全7回)、上映会9月21日
会場:東京都庁、東宝スタジオ
対象年齢:小学4年生~6年生
参加費:無料
応募期間:2025年7月13日まで

コシノヒロコ【こどもファッションプロジェクト】
昨年大盛況となった、ファッションに触れるプロジェクト。ファッションデザイナー・コシノヒロコの監修により、身近なファッションや洋服を題材に、各分野の第一線で活躍するプロたちが指導する。ぬいぐるみの洋服デザインから制作工程を学び、体験する「ファッションアカデミー」と、モデルや制作スタッフとして動画をつくる「ファッションムービー制作」の2つのプログラムが実施予定。さまざまな角度から、ファッションについてを学ぶことができる。


<概要>
ファッションアカデミー
日程:2025年7年7月31日~8月5日(全3回)、成果発表会12月21日
会場:文化服装学院、Tokyo Innovation Base
対象年齢:小学生~高校生
参加費:無料
応募期間:2025年7月6日まで

<概要>
ファッションムービー制作
日程:2025年7年9月~11月(全6~9回)、成果発表会12月21日
会場:東京都庁、Tokyo Innovation Base など
対象年齢:小学4年生~高校生 ※コースによって異なります
参加費:無料
応募期間:8月17日まで(モデル・パフォーマーコースのみ7月21日~8月31日)

チームアップ!【オペラ『泣いた赤おに』】
9月15日に上演される、オペラ『泣いた赤おに』への参加型プログラム。東京音楽コンクール入賞の若手と日本を代表する豪華な歌手陣、プロの演出家やスタッフの元で、本格的なオペラの舞台作りに挑戦する。公演当日の対応など、舞台裏の仕事が体験できる貴重な時間に。

<概要>
舞台裏のお仕事体験
日程:2025年9月15日
会場:立川・たましんRISURUホール
対象年齢:小学5年生~高校生
参加費:¥1,100
応募期間:7月14日~8月8日

【キッズユースオープンキャンパス】
東京藝術大学と玉川大学が、子どもたちのための特別なオープンキャンパスを実施。それぞれの大学の教授らが講師となり、キャンパス内では工芸、絵画、音楽、演劇、パフォーマンスなど、本物の芸術文化に触れられる。作る・表現する・思考する楽しさと共に、芸術を学ぶ大学のおもしろさにも触れることができそうだ。

アートと音楽の体験講座(東京藝術大学)
日程:2025年年8月8日
会場:東京藝術大学 上野キャンパス
対象年齢:小学生~高校生 ※コースによって異なる
参加費:無料
応募期間:7月15日まで

演劇・パフォーマンス、音楽やアートの体験講座(玉川大学)
日程:2025年年8月10日
会場:玉川大学
対象年齢:小学生~中学生 ※コースによって異なる
参加費:無料
応募期間:7月15日まで

どのプログラムも、東京都内在住または在学、在勤する子どもが対象となっている。その他のプログラムや詳しい内容、応募方法などは、「ネクスト・クリエイション・プログラム」まで。

【問い合わせ先】
公益財団法人東京都歴史文化財団
アーツカウンシル東京
tel.03-6256-8430

(TOP) photo: 飯田耕治
Text: Miki Suka