劇場アニメ『ルックバック』の裏側に触れる、展覧会が開催中
漫画家、藤本タツキの同名作品を原作に、2024年に公開された劇場アニメ『ルックバック』。第48回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ、国内外で高い評価を受けてきた話題作だ。
その世界を“描くこと”の原点からひもとく展覧会、『劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情』が、麻布台ヒルズ ギャラリーにて開催中。アニメーションを手がけた、押山清高監督自らが主催し、監修・解説を担う本展では、映像にとどまらず、制作途中のメモや設定画、壁一面を覆う膨大な作画が並び、一本のアニメ映画が生まれるまでの“時間”と“感情”が立体的に伝わってくる。


会場では、押山監督の言葉やアニメ化のために描き下ろされた漫画などを通して、作品に注がれた情熱に触れられるほか、主人公・藤野と京本が共に漫画を描いていた「二人の部屋」の再現展示も。さらに終盤には、開幕イベントで描かれた3Dドローイング「雨の中を疾走する藤野」をにバージョンアップさせた立体表現が登場する。作中の名シーンやセリフ、制作風景の映像が重なり合いながら、“描く”という行為そのものの輪郭を浮かび上がらせる。



会場には、haruka nakamuraによる劇中の挿入歌が流れる。音声ガイドは、劇場アニメで藤野と京本の声を務めた河合優実と吉田美月喜が担当し、一瞬一瞬のシーンと追体験するかのような没入感を味わえるのも魅力だ。


今年は、是枝裕和監督による実写映画の公開も控える『ルックバック』。表現に向き合うことの喜びや痛み、誰かと共に創る時間の尊さは、子どもの心にも、大人の心にも静かに響く。家族それぞれの“今”を重ねながら、名作アニメの裏側に触れてみたい。



会期:2026年1月16日(金)~3月29日(日)
会場;麻布台ヒルズ ギャラリー(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)
営業時間:10:00~18:00(最終入館17:30、会期中無休)
チケット:一般(高校生以上)¥2,300/前売、¥2,500/当日 子ども(4歳〜中学生)¥1,500/前売、¥1,700/当日
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© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会/©「劇場アニメ ルックバック展」実行委員会
Text: Miki Suka