Takako Noel写真展「その視線たちの真ん中に立つと」開催

東京・渋谷ヒカリエにて、4月2日(火)から写真展「その視線たちの真ん中に立つと」が開催される。

本展は子どもの発達をサポートする玩具などを販売する「ボーダーレスキッズ(Borderless Kids)」と、MilK MAGAZINE JAPONでも撮影を行っているビジュアルアーティストのTakako Noelとのコラボレーションによるもの。今回、Takako Noelの光溢れる幻想的なトーンのなかに捉えられたのは、子どもたち。さまざまな障がいを持つ子どもたちとそのきょうだいや親友の姿だ。

「ボーダーレスキッズ」代表・高橋奈津子氏は本展に込めた思いについてこう語る。
「この写真展は、漠然としたイメージだけが流布している【彼ら・彼女ら】のキャラクターを、この社会を生きるすべての人に知ってもらうための試みです。モデルになってくれた子どもたちの、真っ直ぐで、純粋で、皆と同じように少しだけ複雑な心を、Noelさんの作品を通して感じて欲しいと願っています」

また、Takako Noelは「ほんとうの幸せとは何か? その根源的な問いに対してのヒントを子どもたちは教えてくれます」とコメントを寄せている。
「彼らは無意識のうちに社会が形成する不必要な「こうであるべき価値観」や「見栄」「常識」から遠く離れた、美しい透明の惑星に住んでいて、その惑星におじゃました私の汚い色で塗られた脳みそを綺麗に洗い流してくれました。(中略)写真展で彼らの視線が交差する中に立ち、子どもたちのエネルギーを感じ、その美しい瞳を曇らせない社会とはどんな社会なんだろう? と想像していただけたら嬉しいです。彼らが地球に生まれたことは宇宙からのギフトであり、これからの未来の希望の光です」

オープニングの日には、トークショーも開催。Takako Noelと2016年リオデジャネイロパラリンピックにも出場したパラスイマーの一ノ瀬メイさんが登壇し、撮影時のエピソードから誰もが生きやすい社会のあり方についてまでトークを展開する(トークショー参加費無料、詳細は記事末)。

Takako Noel
ヴィジュアルアーティスト。フィルムカメラを駆使し、自身の死生観を表現した夢と現実の狭間のような幻想的な作風で知られる。現在は東京とメキシコを拠点に活動。上智大学卒。London College of Fashion, Fashion media and communication科 修了。1991年東京生まれ。

一ノ瀬メイ
パラリンピアン、モデル、パブリックスピーカー。生まれつき右肘から下がない先天性右前腕欠損症。一歳半から 水泳を始め、史上最年少13歳でアジア大会に出場。2016年リオデジャネイロパラリンピックでは8種目に出場し、現在も7種目の日本記録保持者として世界の舞台で活躍。現役引退後の現在はモデル、スピーカー、俳優など活動のシーンを広げ、サステナビリティや多様性などについて積極的な発信を行う。1997年生まれ。

ボーダレスキッズ
すべての子どもが楽しく遊べる玩具をセレクトし販売するオンラインショップとして2019年に創業。知的障がい者を積極的に雇用し、安心・安全な材料で作られている日本理化学工業のKitpasクレヨンのほか、発達障がい研究の先端国であるアメリカ製の玩具などを扱う。代表が自身の育児経験を活かしたオリジナル商品も展開する。

【展覧会概要】
写真展「その視線たちの真ん中に立つと」
会期:2023年4月2日(火)〜7日(日)
会場:東京・渋谷ヒカリエ 8F
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開館時間:14:00 - 20:00(2日)11:00 - 18:00(3〜6日)11:00 - 17:00(7日)
入場無料

【トークショー】
日時:4月2日(火)18:00~19:00
会場:渋谷ヒカリエ8F COURT
参加無料