盛って良し飾って良し〈ロールストランド〉のプレート
揃いのお皿も素敵ですが、フリーマーケットや工房を訪ねて手に入れたそれぞれお気に入りの器で食卓を飾るのも好きです。国も時代もバラバラであっても、自分で集めたものなのでなんとなく似ていたり、並べてみると相性が良かったりするような気がします。
このお皿は北欧雑貨のお店で見つけたもの。1960年代の〈ロールストランド〉のプレートで、色に惹かれて手に取りました。ロールストランド(RÖRSTRAND)社はスウェーデンの古い陶器メーカーで、人気の北欧陶器ブランド〈アラビア〉も、ロールストランドが立ち上げた窯だそうです。
さてこちらのプレートは、先述したとおりの色彩が魅力的。淡い青地に、焦茶色と藍色そして紫色で絵付けされています。深みのある色で描かれた模様は、私の目にはなにか古代の呪術の紋様のようにも見え、店頭で目が離せなくなってしまった一枚であります。
縁にぐるりと入った焦茶色のラインが意外と料理を引き立ててくれるので、意外となんでも盛り付けてしまっていますが、これに一番似合う料理は、いったいなんだろう……と考えながら、今日も使っています。(K)