アンティークショップで出会ったドイツの皿
先日、またもやぐっとくるお皿と出会ってしまいました。この日はあるインテリアショップに向かって歩いていたところ、こじんまりとしたアンティークショップを通りがかりました。店頭に出ていたシンプルな深さのあるプレートが使いやすそうだったので手にとってレジへ持っていったら、「他のもご覧になりませんか? うち、地下3階まであるんです」と言われてびっくり。ぜんぜんこじんまりじゃない! 下へ下へと降りていくと、どのフロアにも家具や照明、食器がぎっしりで、巨大なマントルピースまであるではないですか。
ヨーロッパで買い付けたアイテムがコンテナでごっそり届いたたばかりだということで、80年代の西ドイツのお皿やチェコの器などが並ぶなかで、一等目を引いたのがこのオレンジ色のシリーズ。シュガーポットや小さいボウルなど、いろいろあったのですが、この20cmくらいのプレートを1枚我が家に迎えました。鮮やかなオレンジ色と手書きの模様のおおらかな線が魅力的で、強いかなと思いきや朝食のプレートやちょっとしたおつまみを盛るのに意外と活用しています。
さて、あなたいったいどこから来たの? と裏の刻印を調べてみると、〈SMF SCHRAMBERG〉という1820年創業の南ドイツの古い窯のようです(1989年閉窯)。時間も空間も飛び越えて、はるばるようこそ我が家の食卓へ!(K)