Fabien Baronの『Works 1983-2019』

ファッション界で最も影響がある一人と称されるファビアン・バロンの作品集。30年以上分の仕事をまとめた回顧作品集だけあって、内容、サイズ感に至るまで、とにかく分厚い一冊です(定規で測ってみたところ、なんと厚み4.5cm、幅30cm、高さ38.3cmもありました)。
バロンは、アメリカ版「GQ」などの数多くのファッション誌からフレグランス、家具など多岐にわたるデザインをてがけ、また写真家としても活躍しています。そのため、収録作品も、タイポグラフィ、パッケージ、インテリアデザインと様々。そのすべてが、ため息が漏れるほど洗練されていて、心を奪われます。
装丁から、紙、そしてビジュアルに至るまで隙がなく美しいこの作品集。細かく説明するよりも、とにかく「見て、触れて、感じて」欲しい一冊です。(C)