交差する線が紡ぐ静かな物語。植岡恵美「Intersections」開催
繊細な線が生みだす余白と、日常の些細な場面を優しくすくい取るような表現が印象的なイラストレーター、植岡恵美。過去に『MilK MAGAZINE japon』本誌の「ACTIVITY BOOK」企画でも作品を寄せてくれた彼女の最新の個展「Intersections」が、12月6日(土)より中目黒のギャラリー「dessin」にて開催される。
今回の展示は、植岡にとって初の作品集『Intersections』(出版社:Nieves)の刊行にあわせて構成されたもの。街の中で出会う若者たちの姿や、その周辺に流れる空気感が、淡いペンシル画のタッチで静かに描きとめられている。
線は細く、語りすぎず、それでも確かに“その場にある空気”を伝えてくれる。
どこか遠い記憶と重なるような佇まいに、見る人それぞれのストーリーが自然に引き寄せられていく。
会場ではオリジナルドローイングのほか、112ページにおよぶ作品集も手に取ることができる。初日15時から17時は作家が在廊するオープニングレセプションも予定されており、作品が生まれる背景について直接言葉を交わせる貴重な場となりそうだ。
細部に宿る温度、静けさの中にある確かな気配を感じに、ぜひ足を運んでみて。
【展覧会概要】
植岡恵美「Intersections」
会期:2025年12月6日(土)~21日(日)
会場: dessin(東京都目黒区上目黒2-11-1)
開館時間:13:00~18:00
定休日:火
入場料:無料
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