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DATE 2020.03.17

男の子と女の子、それぞれの育て方のコツを知りたい!

兄妹・姉弟育児をしていて、男の子と女の子の行動パターンや発達の違いに戸惑うママ・パパも多いのでは?そこで男女の特徴や育て方のコツを、Dr.蓮村が3回にわたってお届け。第1回目は、性別を問わず、まずは知っておくべき「子どもの心と脳の発達」について解説します。
Photo by Max Goncharov on Unsplash

Q. 現在、6歳と4歳の姉弟を育てています。姉の方は割と聞き分けよく育ってきたのですが、弟は何度注意しても笑ってばかりで響かず……。同じ時期を比べても行動に違いが多く、男の子育児のコツを掴めずにいます。男の子と女の子の特徴やそれぞれの育て方のコツを知りたいです!

蓮村誠男女の育て方のコツを説明する前に、今回は性別を問わず前提として子どもの心と脳の発達について、脳科学の観点からお話したいと思います。心というのは、常に何かを捉える働きをしています。例えば人は頭の中で「飴玉」のイメージを思い浮かべることができますが、それはまず心が飴玉のイメージを捉えることで、思い浮かべることができます。しかし生まれてすぐ〜生後数ヶ月の間の子どもは、五感の機能しか働いていません。彼らは目や耳など五感を通して目の前のモノを捉えますが、心の中でそれを思い浮かべることはできないのです。

 

心でイメージができるようになると「欲求」がはじまる

Photo by Colin Maynard on Unsplash

生後数ヶ月〜4才頃になると、ようやくモノを心の中でイメージとして思い浮かべられるようになります。すると「欲求」がスタートします。欲求というのは、心の中でイメージを持たないと出てきません。例えば「お饅頭が食べたい」とか「誰々に会いたい」とかは、心の中でそれをイメージできるから、欲求に繋がるんですね。

 

脳科学における精神発達の考えでは、人は生後数ヶ月から脳細胞の神経シナプスが繋がるようになり、それによって心でイメージを作れるようになると考えられています。この「イメージする」という力は、成長と共にどんどん強くなり、3〜4歳になると欲求はMAXになります。人生でもっとも自己中心的な時代の突入です。

「我慢」ができるようになるのは何歳から?

Photo by Sander Weeteling on Unsplash

その後、5〜9歳頃になると、今度は心の中で「言葉」を捉えられるようになります。この言葉の習得により、「思考」という機能を身につけることができます。人間は言葉がないと思考することはできません。そして人が言葉を使って思考するようになると、「我慢」ができるようになります。なので、5〜9歳の間に子どもたちは我慢を覚えるんですね。

 

さらに10歳を過ぎると、今度は「抽象的な概念」を理解できるようになります。すると、今度は思考に、「知能」の機能が加わります。ちなみに思考と知能というのは、全く別のもの。これを例え話で説明しましょう。ある日、5歳の弟と10才の兄が一緒に山登りをしました。すると突然雨が降ってきて、びしょ濡れになってしまいました。また別の日に山登りをしようとすると、兄は前回を踏まえて「今は晴れているけど、山の天気は急変しやすいから雨具を持って行こう」と考えますが、弟は「(目の前が)晴れてるから雨具はいらないよ」と思うのです。つまり、思考とは目の前の状況を見て考えることであり、知能とは状況を判断した上で、さらに未来の予測ができる(抽象的な概念をイメージできる)、ということなんですね。

Photo by Annie Spratt on Unsplash

10歳以降に、この「知能」を身に付けた子どもは、「我慢」だけでなく「忍耐」ができるようになります。「忍耐」と「我慢」もまた別のものです。我慢はただ苦しいものですが、忍耐は未来の結果を想像して耐えられるもの。「いま○○をしたら結果こうなるぞ、頑張ろう」と前向きに耐えられるものです。ですがこの忍耐の習得に辿り着くためには、年齢に応じて脳が正常に発達し、「知能」を身につけなければなりません

 

人間にとって、未来を予測しながら行動する事はとても大切なことです。知能がなければ、人間は進化できませんから。でも、もし幼少期に心が傷つけられたり、感情を押し込められて育つと、脳が正常に発達せず「知能」が育たなくなってしまいます。大人になっても「知能」が身についておらず、「欲求」に任せてやってはいけないことをしてしまう自己中心的な人や、本来は忍耐できることが、知能が育たなかった故に我慢にしかならない人は大勢います。

心がリラックスすると脳は正常に発達する

Photo by Jelleke Vanooteghem on Unsplash

そうならないためにも、成長過程で心がリラックスして、脳がきちんと発達することが何より大切です。「欲求期(生後数ヶ月〜4才)」のお子さんに「我慢しなさい!」「○○しちゃダメでしょ!」と注意したところで、彼らは「欲求」しかできない訳ですから伝わらなくて当前です。むしろその欲求を抑え込もうとせずに、危ないこと以外はぜひ受け止めてあげてください

 

そして「思考期(5〜9歳)」の子どもは、やっと我慢ができるようになったとは言え、まだまだ未来を予測する力は備わっていません。なので何か間違いや失敗を犯した時に、「どうして○○になるって思わなかったの?」といったように責めて、心を傷つけたりしないよう気をつけてあげてくださいね。

 

もう一つ大事なことは、5歳以降に「我慢」ができるようになったら、その子の欲求をなんでも叶えるのではなく、「我慢する」という行為をたくさん練習させてください欲しいと駄々をこねても絶対に買わない、など我慢の経験を繰り返すことで、最終的に「忍耐」ができる子どもに成長しますよ。

「子どもの心と脳の成長」についてお話いたところで、次回からは本題の「男女の育て方の違い」について説明していきましょう。

第2回:「女の子の育て方のコツって?」はこちら>>

第3回:「男の子の育て方のコツって?」はこちら>>

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