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DATE 2018.04.11

クロアチア:アドリア海に浮かぶ島・ムリェト島で出会った子どもたち

写真家・田尾沙織が、アドリア海に浮かぶ島・ムリェト島で出会った子どもたち

バルカン半島を旅していた時、海が見たくなり、海岸にある街に向かった。赤煉瓦の家々の目の前に広がるのは、アドリア海。どこかで聞いたことがある名前だと思ったら、映画『紅の豚』の舞台だと気がついた。アドリア海には、無数の島が点在している。そのいずれかに渡ってみたいと思い立ち、宿の亭主におすすめの島を聞いてみると、フェリーで1時間半ほどで行けるムリェト島という小さな島がとにかくきれいだと言う。翌朝には、フェリーに乗り込んでいた。

ムリェト島に着くなり、国立公園へ自転車で向かった。長い坂を越えると松林の中にエメラルドグリーンの湖と修道院が見えた。クロアチアの海岸沿いは緑が少ないと感じていたけど、この島は緑が生き生きしていた。昔イタリア人がベネチアを建設する時に木を根こそぎ切ってしまったけれど、この修道院を見て「ここは神聖な場所だ」と、ここの木は切らなかったと地元の人が教えてくれた。淡水と海水が混じり合い、潮の満ち引きもあって、イソギンチャクや海水魚が泳ぐこの湖は、絶妙な調和が保たれている気がした。

 

 

みんなサイクリングやハイキングをしながら、思い思いの場所で休憩がてら泳いでいた。海で休憩していると、横で遊んでいた女の子と目が合った。大地のような茶色と海のような青が印象的な目をしていた。クロアチアの子だろうか。この辺りは小さな国が隣り合っているのでどこかのミックスかもしれない。真剣に遊んでいる大人びた表情がフォトジェニックだった。ご両親に「彼女すごく良い顔しているね」と言うと、「ありがとう」と言われた。彼らはこれからセールボートで島から島へと旅をすると言う。旅をしながら気に入った港で停泊して海水浴を楽しむ。それがアドリア海での夏休みの楽しみ方だ。

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