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DATE 2018.10.14

ベトナム:少数民族が暮らす町、サパで出会った子どもたち

写真家・田尾沙織が、ベトナムの小さな町・サパで出会った子どもたち。

ハノイから夜行列車とバスを乗り継ぎ、サパという町を目指した。明け方、まだ薄暗いなか辿り着くと、霧の切れ間から山々が覗いていた。民族衣装を着た小柄な女性が、雨も降っていないのに傘をさし歩いている光景は、映画のワンシーンみたいで印象的だった。この町は、少数民族に会いに行くトレッキングの起点。ここからモン族や赤ザオ族、ザイ族の村を訪ねながら、花モン族の街バックハーを目指す。

連なる山々、棚田、木造の平屋。ひと昔前の日本の田舎のような風景が続く。そして、田んぼの畦道を民族衣装を身に纏った子どもたちが、手を振っては通り過ぎていく。飴やお小遣いをねだってくる子もいたが、「何もあげないよ」とジェスチャーすると、照れ笑いをしながら手にタッチをして過ぎ去っていった。

 

夜みたいな濃紺の藍染めに刺繍が施された衣装は、モン族。鳥のように赤い装飾の帽子は、赤ザオ族。ひと際目立つ鮮やかなピンク色にカラフルな刺繍が施された衣装は、花モン族。子どもはみんなかわいいが、民族衣装を着ているとより一層かわいく感じてしまう。赤ちゃんの帽子やおくるみにも細かい刺繍が施されているが、それは魔除けの意味もあるらしい。愛情がこもったひと針ひと針が子どもたちを守っているのだろう。

民族衣装を着たサパの子どもたち

ベトナム人ガイドの青年は「少数民族の子どもたちは無料で学校へ行けるように国が支援しているけど、山奥に住んでいる彼らにとって学校は遠すぎるし、子どもがお土産物を売って稼いでくるお金が大切な収入源だから、なかなか学校へ行かないんだ」と、今の現状を嘆いていた。教育で変わる。教育で豊かになる。この子たちに教育を受けさせたいと思う反面、民族衣装で山道を駆け回り、枝にぶら下がってケタケタ笑う彼らに会えなくなると思うと、少し淋しく思った。

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