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for modern family

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DATE 2019.03.15

食育は日々の暮らしに 取り入れて ― 遊びから始める、楽しい食育:第2回

普段の暮らしや遊びに食のエッセンスを散りばめれば、気負うことなく食育を実践できます。1日に1回は食の話題を提供することを習慣に。

前回ご紹介したすごろくのように時間と場所をとって遊ぶものでなくても、日々の暮らしの中で手軽に取り入れられる遊びはたくさんあります。

 

例えば、食後のデザートにりんごを出した際に、「りんごを食べるとどんな音がするかな? たくさん思いついたほうが勝ちね!」と、食べる時、料理する時の擬音を親子で出し合うだけでも立派な遊びに。今体験していることを音にして表現することで、言語感覚が研ぎ澄まされ、五感を刺激します。逆に、「食べるとしゃきしゃき、さくさくと音がする赤い果物は何でしょう?」と、なぞなぞ形式にしても。食べる際に音を出すのは行儀が良くないこととされていますが、家では思いっきり食べものから出る音に耳をすませる日があってもいいでしょう。

散歩中には、食べものクイズを。「あの赤信号と同じ色をした丸い食べものは何だ?」「あの車と同じ色をした野菜は何だ?」などと問題を出してみましょう。登園中にもできるので、遊ぶ時間を設けてあげられない時にもおすすめです。慣れてきたら、子どもに問題を出してもらってもいいでしょう。「あの赤信号と同じ色をした食べものをより多く挙げられたほうが勝ち」など、勝ち負けを争うこともできます。

「さかな、なす、すいか……」といったように食材に限った、食べものしりとりもおすすめです。言葉につまると、子どもは必死に考えた想像上のおかしな食べものの名前を登場させたりするので、大盛り上がりします。また、例えば「すいか」と言う際にはすいかにかじりつく真似をするなど、動きをつけながらしりとりをするとより楽しくなります。食べものの名前があまり思いつかない場合は「なすは紫、黄色はパイナップル」など言葉を組み合わせて、文章でしりとりをしてもいいでしょう。

定番のおままごとをさらに発展させる遊びも。スーパーのチラシや雑誌などの食材の写真を切り抜きます。それを「お店のように並べてみて」と指示をします。これによって、魚、肉、野菜などの分類分けがまずできるようになります。また一口に肉と言ってもさまざまな見た目や種類があることを学べます。次に「ハンバーグを作るのでこの中からお買い物をしてきて」と指示します。最初は分からなくても、繰り返し遊ぶにつれて挽き肉や玉ねぎを選べるようになり、普段食べている大好きなおかずがどんな食材を組み合わせて出来ているのか自然と覚えることができます。必ず、パスタや鶏の唐揚げなど子どもの好きなものをテーマにして、興味を持たせることを忘れずに。

おままごとであっても、料理を作る準備を経験させることで、子どもに食について考えるきっかけを与えられるのです。十文字学園女子大学人間生活学部の池田まさみ教授によると、自分の好きなおかずの食材を用意し、どんなプロセスを経て出来上がるのかを想像させることで、論理的に考える力がつくそう。普段の買い物でも、必要な食材を一緒にそろえてもらうといいかもしれませんね。


次回は、絵本を使って物語の世界から食育へアプローチする方法についてご紹介します。