Lifestyle magazine
for modern family

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DATE 2018.05.10

01 フランスでも大人気!
〈tupera tupera〉のパリ滞在をリポート。

パリ近郊の町、モントルイユで毎年開催される児童図書サロンを訪れた〈tupera tupera(ツペラ ツペラ)〉の亀山さん。サロンでのイベントのほか、美術館を訪れたり、作家に会ったりとパリを満喫しました。 その模様を全2回にわたってレポートします!

『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)や『パンダ銭湯』(絵本館)で人気の〈tupera tupera〉は、亀山達矢さんと中川敦子さんからなるアートユニット。2017年11月末の約1週間、亀山さんはパリに滞在しました。パリ近郊の町、モントルイユで毎年開催される児童図書サロンに招かれたのです。

15年ぶりのパリ! 街歩きも新鮮です。

旅の主目的である児童図書サロンは、パリ市の東側に位置するセーヌ=サン=ドニ県の町モントルイユで毎年秋に開催される絵本フェスティバル。出版社がブースを出して本を販売するイベントですが、討論会や展覧会が開催されるなど、子どもの本に関するいろいろなイベントがあります。来場者の多くは親子連れや学校単位で訪れる子どもたち。話題の絵本をまとめてみられるとあって、来場者数は 17万人を越えるそうです。

会期中には 150人を越える作家のサイン会やワークショップがあります。招待される作家のほとんどはフランス国内の人たちで、外国からはほんのわずか。しかも日本の作家が招待されたのは約 15年ぶりなのだとか。〈tupera tupera〉は、フランスでも注目されている作家なのです。

〈tupera tupera〉のフランス語の絵本より。

現在、フランス語で刊行されている絵本は『かおノート』、『しろくまのパンツ』、『パンダ銭湯』、『あかちゃん』の4冊。「どこまでぼくたちの絵本が知られているのかな?」。ドキドキする気持ちで亀山さんはトーク、ワークショップ、サイン会を行いました。

サロン会場入口。このポスターはパリ市内の地下鉄通路など、いたるところに貼られていました。
出版社のブースが連なる会場。熱気に溢れています。

〈tupera tupera〉の絵本世界はどこでも伝わる!

トークでは、〈プチバトー〉などフランスのブランドとの仕事の画像を見せて自己紹介の後、続いて絵本を読んで、制作の過程やアイデアを説明します。最初は『やさいさん』。土から葉っぱだけが出ている野菜が何であるかを考える絵本です。「レギューム レギューム ケル・レギューム?(やさいさん やさいさん だあれ)」と、一夜漬けで覚えたフランス語で読み始めると参加者は大喜び。

フランス語で読み聞かせ中。参加者には『かおノート』を使っている という、保育士アシスタントの仕事を勉強中の人たちもいました。

ワークショップでは、子どもたちが大小の箱に、色紙やテープ、シール、マジックなどを使って思い思いの顔を描き、それを積み上げて『はこはこトーテムポール』を作りました。「素材がフランスらしく、色鮮やかでポップな模様だったり、種類が豊富。箱もステキでした。みんなとても独創的な顔を作ってくれました」よ亀山さん。

ワークショップの前には読み聞かせ。『パンダ銭湯』は日本で行なう時と同じようにパンダに扮して。
熱心に作る子どもたち。スタッフも参加して、思い思いの顔ができあがっていきます。
作った箱を重ねて完成です。みんなで記念撮影。
ワークショップの後はサイン攻めでした。一番小さな参加者にもサインを。

2つの出版社のブースでサイン会も行いました。『パンダ銭湯』フランス語版の出版社〈アルバン・ミッシェル〉のブースでは、パンダに扮してサイン。日本で銭湯に行ったことがあるという女性たちやイタリアからやってきたイラストレーターなど、ヨーロッパでの人気も実感。

パンダに扮して〈アルバン・ミッシェル〉のブースでサイン会に望む亀山さん。

亀山さんが購入した絵本の一部を紹介。「フランスの絵本は、とってもカラフルで、デザインセンスがいいですね。サイズや形がいろいろだし、ポップアップ絵本が多くて驚きました。造本とアイデアが合致している絵本をつくっていきたいとあらためて思いました。サロンには古本コーナーがあったのですが、古い絵本は味わいある絵が多くて、大いに刺激をもらいました」。

『Bonjour Pantin』ツメをひっぱると人物が動きます。ユニークな絵柄と動きが連動して世界をつくっています。>>動画で中身をチェック!
『À table, c’est amusant !』カラフルな絵が描かれていて、さらにその上に子どもたちが描き込めるアクティビティブックです。
『PRENDRE & DONNER』はめられているボードを外して次のページにはめ込むアクティビティブック。このページでは、赤い円のボートを外すと次のページに「贈りもの」と書かれた文字と手のひらがあり、その上に赤い円を置くようになっています。形が意味するものや行動の変化を認識できます。

次の記事では、パリ在住の絵本作家との交流や、街歩きの模様をお伝えします。

 

>>第2回目の記事はこちらから