Lifestyle magazine
for modern family

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DATE 2018.04.01

APRIL / サポナリア・バッカリア

花に触れるほど、暮らしは豊かになる。〈The Little Shop of Flowers〉代表であり、自身も母である壱岐ゆかりさんが、季節の花を選び、暮らしに寄り添うカタチを提案。ルールに縛られず、肩の力をすっと抜いて。花をもっと身近に楽しみましょう。

春の空気をたっぷりと含んだ
心満たす愛らしい花。

心地よい風に誘われて、草花が芽吹く4月。春の花といえばいくつか思い浮かぶけれど、この花は名前が浮かばない。「これは『サポナリア・バッカリア』。切り花にするとどうしても美しく咲ける時間に限りがあるから、花屋さんではあまり見かけないかも。でも、ちょっとした工夫で綺麗に咲いてくれるし、たまには自分用に珍しい花を取り入れるのも楽しいですよね。サポナリアがもつ独特な空気感が、家の中を春の雰囲気いっぱいにしてくれます」と壱岐さん。細い茎に可愛らしいピンクの小花をたくさんつけるサポナリア・バッカリア。1本で見ると華奢な印象だが、壱岐さんが数本を束ねた瞬間、個性が合わさり、強い存在感と美しさを放つ。「サポナリアは茎がしなりやすいので、ベースに『コデマリ』などの樹木を合わせるといいですね。ボリュームもアップして、より愛らしい印象に仕上がります。切り花にした後のケアは、熱湯にさっとつける『湯上げ』が有効。手がかかる部分も含めて、この時期だけのドキドキ感を楽しんでもらえたら」。今まさにいきいきと芽吹いているサポナリア・バッカリアが、春の到来を一緒に喜んでいるようだ。

サポナリア・バッカリア – VACCARIA PYRAMIDATA
別名は道灌草(ドウカンソウ)。よく伸びる茎に小花を複数咲かせるところは「カスミソウ」に似ているが、花は五弁の整ったカタチでやや大きめ。花色はピンクや白など。耐寒性が強く、庭植えにも適している。生ける時は、葉っぱはなるべく切らず、背丈を長めに揃えてカット。「コデマリ」を支えにして生けると一層ふんわりと可憐な印象に仕上がる。