パリの12ヶ月

Le sapin モミの木

12月-2

今週からノエルのヴァカンスに入ったフランスの子供達。
また2週間のお休みですが、日本とちょっと違うのは冬休みではなく”ノエルのお休み”と呼ばれていること。
お正月が終わるとすぐに学校が始り、1月3日から。

そんなパリの街は今、モミの木がいろいろなところで売られています。
お花屋さんの店先で、所狭しといろいろなサイズ、形のモミの木が並べられている。
歩道を占領しているけれど、誰も文句を言わない。
クリスマス前の幸せな雰囲気が、街中に、人の心にも入り込んでいる感じ。
朝市、マルシェでもたくさんのサイズのモミの木が。
モミの木は栽培している業者がいて、育てて売って生計を立てている。
パリ市はクリスマスと新年が過ぎた頃、捨てられたモミの木を回収して再利用している。
(モミの木は新年まで飾るのがフランス流)
”生のモミの木をクリスマスに飾って過ごそう! 生のモミの木を切って売ることと自然破壊とは繋がっていないよ”
というようなメッセージが掲げてあったり。
造花のモミの木を飾るか?
毎年生のモミの木を買って飾るか?
いろいろな考えがあるけれど、我が家は生のモミの木を12月の中旬ぐらいに毎年買っている。
ここ数年IKEAで買っていたけれど、それは再利用のために回収するというシステムがあったから。
最近ではパリ市もモミの木の再利用にとても力を入れていて、公園の一角にモミの木の回収スペースを設けたり、それをどんな風に実際使っているかを看板に書き出している。
なので、今年はマルシェで台座の付いたモミの木を購入。
長男のキックボードに乗せて家まで帰る最中も、モミの木のいい香りが漂ってきてクリスマスまじかなのを”匂い”で感じることができた。

そう、香りと思い出。
これを子供達に体験させたくて、生のモミの木を毎年買っているのだ。
今年はとっておきのアンティークのオーナメントがある。
知り合った頃はまだ小さかったS君は独り立ちし、ママンのMさんは数十年のパリ生活から日本帰国が決まった。
「これ使ってくれたら」と託されたオーナメント。
次女の背丈に合わせて選んだモミの木は予想の反し小さくって、想像の中での次女は小さくて実際にはもっと育っていたのだ。

飾り付けも子供達にとっては一大イヴェントなので喧嘩しながら。
それもよし。
廊下壁一面に作り付けられた本棚の前を、私たち家族は毎日何往復もする。
そんな場所だからこそ、その一段に父の位牌代わりのトランペットを置いている。
飛行機が大嫌いで出世の妨げになってもいい! 頑なに海外出張を拒否していた父。
長女の私が位牌を持ってパリに戻るのが筋なのだろうが、やっぱり飛行機に乗せるのがかわいそうだった。
なので、私のお父さんはこのトランペット。
友達がクリスマス用に買ってくれたトナカイのパヤパヤで今年は賑やかだ。
家族が寝静まった後にも輝いているこんな時間のモミの木が好き。

クリスマスの深夜にはモミの木の下にプレゼントを置かなくちゃ。
朝パジャマのままの子供達がプレゼントを見つけて歓喜の声を上げるだろう。
その瞬間を見たいから、ここ数週間いろいろな仕掛けやサプライズを用意している。

もしかしたら一番楽しんでいるのは私なのかもしれないな。


《2歳児語録:07》
2歳児の保育園へ向かう道すがら、4歳児は「もーりーのきー、もーりーのきー」と歌う。
エエ!もり?と聞き返すと「もーもーのきー、もーもーのきー」と楽しそうに”もみの木”を歌っていた。
おもしろいので正さなかった。
DATE 2016.12.20

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