パリの12ヶ月

La fête d’anniversaire お誕生会

12月-1

3人の子供の中で長男は少人数の友達と濃い付き合いをするタイプ。
11歳のお誕生日も親友と呼べる友達だけを招待して過ごすことにした。
フランスでは招待状を渡すのがポピュラー。
手作り感いっぱいの楽しいカード、この時から親の腕の見せ所。

そう、子供にとっては1年でいちばん楽しい日。
大人にとっては1年でいちばんの大仕事の日。
ミモレットチーズのサンドイッチとソーセージロール、ポップコーン、それにボンボンを紙袋に入れてランチの準備完了。
今年はセーヌ川沿いの国立図書館横にある映画館で、長男の大好きなティム・バートン監督の「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」を見ることに。
私が用意したソーセージは豚肉「俺のチーズサンドと取り替えてやるよ」、グミには豚の骨から抽出するゼラチンが使われていないかみんなが成分表示をチェック「これ入ってるからお前食べれないぞ」と、こんな会話が普通にやり取りされてる。
お友達の一人が宗教上の理由で食べれない物があることを息子たちが知っているのは、学校給食でメニューが分かれているから。
入学する時に給食の欄に食べれないもの(好き嫌いではなく)宗教的理由、アレルギーなどをチェックする項目が必ずあるのがフランスなのだ。

移民を多く受け入れたフランスはいろいろな人種、いろいろな宗教の人々が共存している。
公立の学校は世界の縮図とまではいかないけれど、かなりそれに近い環境だと思う。
長女が幼稚園へ通い始めた時の衝撃を思い出した。
大人と違って子供達は”違い”を普通に受け入れていることに、その自然さに、すっごく驚き、私も垣根のない心で人と向き合いたいと思ったことを。
家に戻り、今度はバースデーケーキ。
外国モノがカッコいいと思うお年頃なので、マークス&スペンサーのロールケーキとお化けチップス、HEMAの黒いグミのレグリス。

プレゼントはハリーポッターの最新刊、ピース貯金箱、温かい飲み物を注ぐと色が変わるバッドマンのマグカップ。
今時の11歳、中学1年生の男の子のプレゼント。

夕方みんなが帰った後で長男がポツリ「あー楽しかった」
年に一度の大イヴェントが終わってしまった切なさが響いてくる。
そして、私たち親はこの一言を聞けただけで疲れも心地よく感じるのだった。

《2歳児語録:06》
ある日、長女が2歳児の”バッチンどめ”をしていた。それを発見した2歳児「あー!わたしのパッチンもげ!!」と抗議。それから我が家では数年間、本人が間違えに気がつくまで”パッチンもげ” とよんでいました。
DATE 2016.12.07

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