パリの12ヶ月

La Chaise いす

10月
早起きは三文の徳。な出来事。

新しいクラスにも馴れてきて、ちょっと気持ちにも余裕ができた週末。
子ども3人を早朝散歩に誘うと、一緒に来たのは長男MEIだけ。

しばらく行くと椅子が4脚捨ててあった。
「けっこういいね」とMEI
「どれも我が家に合いそうだけど、4脚持って帰れるかな?」とわたし。
「キックボードに重ねて積んでみれば?」などと相談していると……。

スクーターに乗った、すっごくおしゃれなママンが横付けして「この椅子あなたたちが持って帰るの? 全部?」と尋ねられた。
この椅子の前を通リ過ぎたけれど、やっぱり欲しい! と思って戻ってきたという。
「僕たちもとても気に入ったので持って帰るところです」と長男がはっきりと答えた。
「あー残念、今度からは迷わないは! Bonn Week-end ! 」と言って颯爽と走り去って行った。
赤い椅子をMEIが担ぎ、わたしは小さめの椅子3脚をキックボードに乗せて家まで運んだ。

さて、これからが本番。
自分で拾ってきたものは自分できれいにしよう!

MEIとふたりでゴシゴシ。
シャワー音につられてお湯の大好きな6ヶ月の黒猫ビーバーもウロウロ。
「ひとりで洗ったり掃除したりはつまんないけど、ビーバーがいたから楽しかったよ」とMEI。
ベランダに干しました。

●水色の椅子は拾ったときからキッチンの食器戸棚と同じ色! やっぱりぴったり。
●赤い椅子は玄関で靴を履くときにどうかな? と、置いてみたらいい感じのアクセントに。
●拾って洗った人の特権! ベージュの小さい2脚の椅子は、MEIの机の周りに散らばせて置いてある。

道に捨ててある物を拾う。実はパリでよく見かける光景。(あれ?うちの近所だけかな?)
子どもたちは物を拾うことによって<他の何か>も拾っている。と、思う。
それは、物を大事にする心だったり、責任だったり、物を工夫して使うことだったりといろいろだ。
それを自分のセンスで使いこなすようになるには時間がかかるかもしれないけれど、こんな些細な出来事でも感性が磨かれているはずだ。

《2歳児語録:02》
パリにはノアの方舟のように動物の剥製を展示している自然史博物館というのがある。
4歳は2歳に「2歳児ちゃん今日は”死んだ動物園”へいこうかー」と誘っていた。
間違いではない!
DATE 2016.10.21

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AUTUMN-WINTER 2016