“かわいい”の正体を探して...

“かわいい”の正体を探して...
中里邦博 Kunihiro Nakazato MilK日本版 編集長/1970年、神奈川県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、大阪有線放送社、プラップジャパン、ワールドフォトプレス、ベストセラーズを経てエクスナレッジ勤務時代に『世界のこども部屋』シリーズを手がけた後、同誌を立ち上げる。twittermilkjapon facebookmilkjapon

小豆島

というわけで、ラストは特産のオリーブが

とっても有名な小豆島です。

 

 

 

 

 

 美しい棚田が連なる里山に、忽然と現れるドーム型の建築物。

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それは、竹で編まれていました。

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王文志による「小豆島の家」は、この芸術祭の中でも最大規模を誇る作品で、道路から否が応でも目立ちまくり。

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内部から見上げると、ご覧の通り、竹の凝集感に圧倒されます。よほどの雨でなければ、竹づたいに流れ落ちて、上手い具合に濡れないですみそうな印象

 

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栗田宏一の「土と生命の図書館」は、廃校を舞台にまさに図書室で展示されていました。土や砂、小石が同サイズでずらりと、色とりどりに並んでいますが、すべて自然の色で、人工的な色はいっさいありません。まさにアースカラー。きれいですよね。

 

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 漁業用の網のようですが、近づいてみると、、、

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 人型がびっしりつながっています。スゥ・ドーホーによる、その名も「Net-Work」。みんな、ふんばってます、、、w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この島では奥さんのお友達、川ちゃん(旧姓)の家に一晩、泊めてもらいました。

川ちゃんの旦那さま、鈴木孝幸さんは、アーティスト・イン・レジデンスで

小豆島に住み込みでアート制作にあたっている作家さん。

昨日、8月10日から芸術祭に連携して行われている

小豆島AIRアートプロジェクトへの出品が目的です。

 

お家といっても、お二人の本当の家ではなく、

空き家となったお家に期間限定、

夫婦+お腹の赤ちゃんの3人で生活しているというわけ。

しかし! 仮の住まいとはいえ、裏庭で家庭菜園をやっていて、

ほとんどの野菜は自前という究極の地産地消ライフスタイルを、

思いっきり満喫しているご様子で何より☆

家の庭に、カニがそこいらじゅういるのも、びっくり

 

川ちゃん、ご飯美味しかったです!! 何しろ、取れたて野菜!

孝幸さん、初対面で裸の付き合い、ウケましたね。また遊びましょう。

(卒論がアンディ・ゴールズワージーとは、、、)

 

 

 

 

 

 

後日、SNAPに載せるつもりなので、それ風に撮影。

お揃いネイビーがいい感じ☆

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MilKの次号が発売される頃は産まれてますね。

安産を心より願っています!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 おととせんべい、も美味しかった!

 

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郷愁ただよう、オールドタイプの製氷機。カキ氷も美味しかった!

 

 

2泊3日では全島制覇はできませんでしたが、

一つ一つの島を堪能できて、とても大満足。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、瀬戸内レポートはこれにておしまい!

10:15

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直島

ベネッセアートサイトを擁する直島は、今回の芸術祭でももちろん

中心的な役割を担う島となり、ひときわ賑わっておりました。

世界的な評価、観光地としての知名度とは裏腹にとてもコンパクトな島なので

ここでは、レッツレンタサイクル!

 

 

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草間彌生の二代目の「南瓜」。記念写真に大人気!

       

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地元の方が日に100人は訪れているという、その名も「直島銭湯『I♥湯』」は、大竹伸二郎 / grafによるれっきとした作品です。ぜひ!!!入浴したかったのですが、叶わず。。。 

多作で常にエネルギッシュな大竹氏の破天荒ぶりと、奈良美智とのコラボレーションなど、アートにも強いクリエイティブ集団grafならではの存在感で、港周辺のランドマークになっています。DSC_0914.JPG

湯のTシャツ、悩んだ挙句に買わなかったけど、買った方が良かったかな?

 

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ジェームス・タレルの「南寺/バックサイド・オブ・ザ・ムーン」。もちろん館内は撮影禁止ですが、彼の表現活動はそもそも記録メディアになじみません。この場に身を置いて、五感を研ぎ澄ませないとその面白さが分からないもの。光という目に見えないものを可視化させる、あるいは再認識させる術を、彼ほど知っている人はいないのではないでしょうか? 寺の内部へと踏み入れるときは壁に手をふれながら覚束ない足取りで進みますが、数分間後、完璧な静寂と共に目が慣れた頃、かすかな光が立ち現われた時の感動! 

 

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芸術祭の出品作ではありませんが、いしかわかずはるの「少年」。かわいい! 上のランドセルの男の子とセット。

 

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パリのポンピドゥーの作品も大好評だった川俣正の「向島プロジェクト『島から島を作る』」は油断すると、見逃しそうでした。ヴューポイントは近くの神社を登りきったところからがベスト。

 

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草間彌生による初代「南瓜」。太陽の移ろいによって、さまざまな表情を見せていて、とってもフォトジェニック。こちらも、記念写真撮影待ちの確率高し。

 

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2010年6月にOPENしたばかり、安藤忠雄の建築による李禹煥美術館。物言わぬ石との対話、瞑想にふさわしい静謐な空間に、リー・ウーファン作品が一堂に会しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ひまわり、でか!

 

 

 

 

 

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ラムネ、うま!! 

こどもびいる」で知られる佐賀県の友桝飲料の「フルーラ」ライチ味、美味!

本村ラウンジ&アーカイヴで売ってました。

 

 

 

 

 

 

―――つづく

09:54

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豊島

内藤礼と西沢立衛による美術館が10月17日のOPENを控えた豊島です(建築途中の姿を、バスの車中から見ましたが、すっごく心惹かれる外観でした)

 

 

 

 

ここからは、島内の作品

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かつての公民館をアートとして再生させた、塩田千春の「遠い記憶」。折り重なる扉や格子窓は、きしむ音が聞こえそうなほど密集していました。

 

DSC_0624.JPG 建築家、安部良による「島キッチン」。そう、レストランです。傾斜地を活かし、地を這うようにせり出した屋根が、うまい具合に日除けにもなって、涼がとれます。お隣には、ピピロッティ・リストの映像展示があったのですが、あいにく見れませんでした。

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天にも昇りそうなアニマルご一行。

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ノアの箱舟をも連想させる動物フィギュア、珍妙なマスコット、書物や家財道具ごとアートになった家屋etc. この島を愛する架空の人物、藤島がこの地の復興に奮起する様子を表現するという、極めてユニークでユーモラスな作品、「こんにちは藤島八十郎」。作者は藤 浩志。これには、脱力させられました。しかも、敷地内の“藤島タワー”に登って頂上から見た景色ったら、最高! 気分はトム・ソーヤ。DSC_0639.JPGDSC_0643.JPGDSC_0645.JPG次々に、独特な“藤島ワールド”が展開、たまたま今はいないけど、この人は確かに実在する、そんな説得力がありました。

 

DSC_0680.JPG個人的に、今回の滞在でいちばん好きだったのが、こちら「ストーム・ハウス」。ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーによる作品で、嵐の夜を再現、室内で擬似体感する趣向です。轟く雷鳴が耳をつんざき、瞬く閃光にはっとさせられ、それに伴い家屋全体が振動し、窓づたいに流れる雨が激しくなる様子、天井から雨漏りがバケツに滴り落ちる音etc.  そのどれもがリアル。かんかん日照りな家の外と見事な対比が、本当に面白かったです。

 

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NY在住、森 万里子の「トムナフーリ」は、古代ケルト時代の“霊魂転生の場”から想を得た作品。道路から、山を分け入ってぐんぐん進み、秘境のようなところに佇んでいます。岐阜県飛騨市にある、東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設(ふぅ、長い)と連携していて、スーパーカミオカンデに感応して光を放つという、壮大なスケールの表現なのですが、肝心な発光時間帯は夕方から夜にかけてらしく、残念ながらこの日は見ることができませんでした。

   

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島内はバスで移動しましたが、中にはこんな可愛らしい、バス亭のソファがありました。

時間がぎりぎりにもかかわらず、森 万里子さんの作品を見たいがために、ヒッチハイクをする(気さくに乗せてくださったご主人さま、ありがとうございました!)など、もったいない病丸出しでこの島も駆け抜けました、、、

 

――つづく

 

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女木島

歌謡曲『瀬戸の花嫁』の舞台とされる女木島は、岡山市の鬼城山と並び、おとぎ話の鬼ヶ島のモデルとなっている島。

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この島では一番のお目当てだった、レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」が写真撮影NG、また、鈴木康広が船とそれによる波をジッパーに見立てた「ファスナーの船」が諸事情により就航していなかったことが惜しまれます。

 

 

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船が着岸する港には、木村 崇人の作品「カモメの駐車場」が、あっちにもこっちにも整然と並んでいます。

 

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少し歩くと、禿鷹 墳上による「20世紀的回想」が。帆船、そしてグランドピアノをモチーフにした詩情豊かな作品。

 

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かつての保育所が生まれ変わった作品「Comfort #6」はラング/バウマンらによるもの。既存の建物にインフレートでファンタジーあふれる造形を加えることを得意とするスイス人2名のユニットです。

 

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越後妻有トリエンナーレへの出展でおなじみ、「福武ハウス」が瀬戸内国際芸術祭にも巡回。中は撮影禁止でしたが、森村泰昌、杉本博司、ビル・ヴィオラなど錚々たるアーティストをはじめ、小学校の教室という空間性を生かした小気味良い展示の数々が印象的でした。

 

前述、レアンドロ・エルリッヒの作品を、写真でお見せできないのが本当に残念!

もともと私はサイトスペシフィックなアートが好きなのですが、ここで感じたものは鮮烈のひとこと。

視覚をだますだけでなく、身体感覚をも揺るがすそのコンセプト、完成度に脱帽。

写真や映像では追体験できない、まさにこの場所でしか味わえない貴重な体験でした。

 

 

―――つづく

23:30

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男木島

というわけで、日替わりで島ごとに作品をご紹介します。

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ほとんど平地がなく、民家が山の斜面に貼りつくように身を寄せ合っている男木島。

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島に着くとまず、バルセロナ出身ジャウメ・プレンサの「男木島の魂」がお出迎え。

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夏の強烈な日差しが、地面に日本語やアラビア語、ヘブライ語、中国語などを映し出します。

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高齢化著しいこの島のあちらこちらで見かけるオンバ(乳母車)。現在はおばあちゃんが歩行器として押している姿がおなじみですが、これに着目したのが地元、香川のアーティストチーム、その名もオンバ・ファクトリー。結構、エキセントリックな作品。島内に点在しているので、見逃さないように。

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建築家の中西ひろむと庭師の中井岳夫のユニット中西中井による「海と空と石垣の町」。うん、まさしくその通り!

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上の方をご注目!ここにもオンバが...

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讃岐漆の技法で家屋をリノベーションした「漆の家プロジェクト」。漆黒の美しさがまことに圧巻。白い部屋も必見で、サプライズ的な作品も用意されているなど、来訪者を楽しませてくれます。

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このように、入口もご立派。

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安産の神様として知られる、この島の豊玉姫神社にインスパイヤされた北山善夫による「誕生─産殿─性─生─死─墓─男木島伝説」。本作は、こちらのインスタレーションのほか、家屋の壁面いっぱいに掲出した絵画も併せて展示。ちなみに、下の4つの顔は喜怒哀楽を表現しているそう。

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パイプに施された望遠鏡を覗くと、、、

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この通り。谷口智子による「オルガン」は、耳を当てて澄ませれば自然の音や、別の場所に配管されたパイプからの声も聞こえる仕組み。

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今、まさに窓から波が飛び込んできた様子を表現した「Sea Vine」は、高橋治希による作品。陶磁器製で、ジョイント毎に分割できるパーツの段階で搬入、ここで組み上げたのだそう。

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香川県出身、NYをベースに活動を続ける川島猛とその仲間による、「川島猛とドリームフレンズ」。新聞やチラシなどの古紙で“想い出球”を作ったり、古布を集めてたくましいタワー(写真)を作ったりと、住民とともにアートを披露。

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カフェが併設され、そこには川島氏のアクリル作品がモビールになっていました。

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 バッタ? キリギリス? なんだろう。虫もカフェで和んでました。

 

――― つづく

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