おとなのうそ
かわいい!! 思わずそう叫んでしまうこの写真。
フェイスブックで見かけた写真なのですが、
当初、「実際に起こったシーン」であり
身内が撮影したとの情報を鵜呑みにしてしまい
「リアルにあったマジな写真だそうです!!!」などと
扇情的なコピーをつけて、シェアしてしまったんですが、
実はこの写真、数年前から流布している有名な写真なのだとか。
軽率であったことを反省するとともに、
いろいろなことが頭の中をめぐりました。
宮崎駿監督の『パンダコパンダ』で突如、
パンダが訪問してくるシーンをほうふつとさせる
ドアと動物の距離感、アライグマのサイズ感が
分かりやすい消火器の配置、
人間(カメラ)を見上げる目の角度、
そして、二度目の驚きをもたらす子猫の絶妙な収まり方 etc.
すべてが、ぎりぎりのところで
コントロールされているような驚愕の一枚。
仕事柄、レタッチャーの方とお仕事をすることもあり、
いわゆる合成写真は、しばしば目にしますが、
たとえ一瞬でも、これがリアルな1枚であると
思い込まされる何かがあったのは確かでした。
(いや、冷静に見るとありえませんかね,,,w)
オリジナルの写真を撮影した方以外に
何人かが悪乗りして、レタッチを数回施した形跡があり、
おそらくは、「こういうシーンが実際にあったら、
なんてファンタジーでかわいだろうなぁ」といった
善意のうそから来る共犯関係が、当事者たちの間で
あったのではないでしょうか?
以前、キングコングの西野亮廣さんに取材をしたとき
「おとなはもっと、夢のあるうそをついたほうがいい」と、
クリスマスに親が演じるサンタなどを
引き合いにおっしゃっていました。
まったくその通りだと思いました。
いつも思うんです。
痛ましい事件や目を覆いたくなるような事故、
それを後追い、繰り返し取材するメディア。
注意を促したり、再発、模倣を抑止したり、
もちろん意義や意味はあるのでしょう。
でも、大半の人はその事実を知り、
その映像や画像を見たところで、何もできません。
無力といっていいでしょう。
そんなものを見せられるよりもよっぽど
こういうジョーク写真を見るほうが
楽しい気分に浸れますよね。
ところで、この写真にどんな台詞をつけましょう??
