とことこ tocoro cafe
漫画家、榎本俊二先生との打ち合わせ場所として、
先生からご紹介いただいたtocoro cafe。
素敵なお店だったので、大切な人と一緒にもう一度。
上の写真は、ショップカードです。
ルネ・マグリットのパイプの絵
昨年から仕込んでいた撮影がひとつ、終わりました。
テーマは『Trompe L'oeil』。
フォトグラファーKinoshita Tchiéさんの過去の作品と、
彼女が本業とは別に、妹のNORIさんとこつこつと作りためていたアート作品、
このふたつに感動したのがきっかけでスタートした企画です。
Tchiéさんの写真には、どこか、"気持ちのいい違和感"があります。
ファッション写真は、ドキュメンタリーであっては成立しません。
それがアートであっても同じだと思います。
見せたい服があって、その服がポジティブに、
ある程度の情報性を持って写っていることが重要な条件。
あたりまえのことなのですが、MilKの編集者として私はいつも、
このことを繰り返し、繰り返し、自分に言い聞かせています。
言い聞かせた上で、おもいっきり芸術的なものを、
クリエイターの方々に期待するんです。
なぜなら。
アーティスティックな(=絵として素晴らしい)ものに、
「どうしてこの服をこのシュチュエーションで撮ってもらったのか」
という明確な理由が結びついてはじめて、
しっかりと編集されたファッションストーリーになると思うから。
両方を達成させるには矛盾が生じることもあるのですが、
どんな撮影でも、着地点は必ずあります。
(私は未熟者なので、これを見つけだすのに毎回、必死です...)
Tchiéさんが撮る写真の場合、その着地点となっているのが、
"気持ちのいい違和感を生み出す"ことのように思えます。
例えば、ドキュメンタリー調の写真に、
「これは現実にありえる?ありえない?」という違和感(ヒント)を少し残す。
そのヒントこそが、ファッション性を高めるために重要な情報になっている。
または、まるで絵画のように撮られた写真の中にコレクションブランドの新作を入れて、
人物や服にリアルを残し、そこに目を向けさせ、"違和感"の答えとして用意している。
この「わかる、わからない」の絶妙なバランスが、
見る側を楽しませてくれるのだと教えてもらいました。
今回の企画でも、"気持ちのいい違和感" が味わえる写真を撮って頂いています。
撮影の打ち合わせでお会いする度、
彼女のかばんにいつも入っていたのは、ルネ・マグリットの作品
『ceci n'est pas une pipe(これはパイプではない)』のカラー出力。
この言葉になぞって表現すると、
今回撮影したファッションストーリーの中には『○○ではない』
がたくさん登場しています。
3.26 発売のMilK no.12にて、観て頂けるとうれしいです。
つたない言葉でしか伝えられずもどかしく...
しかも写真を語れる程の実力はないのでとっても恐縮ですが、
今後もこの場所をかりて、ファッション写真について考えられたらと思っています。
MilK読者の方々の意見も、ぜひお聞きしたいです。
そして先輩のみなさま、今後も力を貸して頂けると幸いです。
ほっとミルク
MilK日本版 no.12『Trompe L'oeil』の撮影風景をほんの少し。
フォトグラファーKINOSHITA Tchié さん、スタイリスト遠藤綾香さん、
ヘアCHINATSUさん、メイクAkiiさん、レタッチャーNORIさん。
チーム『女子』でしたね。
みなさん、どうもありがとうございました。
まだ終わってはいませんが、ほっと、一息です。
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